記念硬貨の買取相場は素材で決まる|店ごとに金額が違う理由

記念硬貨の買取相場を素材別に読むことを表したアイキャッチ

当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。

手元の記念硬貨をいくらで買い取ってもらえるのか、だいたいの相場だけでも知りたいですよね。

結論から言うと、記念硬貨の買取相場は「何でできているか」で見当がつきます。白銅やクラッドの記念硬貨は額面が物差しになり、銀貨は銀の重さで目安を出し、プルーフ貨幣セットは店ごとの評価で決まります。

この記事を読むと、手元の1枚がどのグループに入り、どこまで相場を自分で読めるかが分かります。

記念硬貨を持っている人

親の家から記念硬貨がまとめて出てきました。ネットで調べても金額がバラバラで、どれを信じればいいのか分かりません。

案内役

金額がバラバラに見えるのは、素材の違う硬貨をひとまとめにして見ているからなんです。まず素材で3つに分けると、ぐっと見通しがよくなりますよ。

目次

記念硬貨の買取相場は「素材」で3つに分かれます

先に結論

記念硬貨の相場を読む物差しは1つではありません。白銅・ニッケル黄銅・クラッドは額面、銀貨は銀の重さと額面の比較、プルーフ貨幣セットやケース入りは店の評価が基準です。

ネットの相場が人によって違うのは、この3つが混ざったまま語られているからなんです。

例えば同じ「記念硬貨」でも、500円の白銅貨と千円銀貨では、値段の決まり方がまったく違います。

グループ主な硬貨相場の物差し自分で読める範囲
白銅・ニッケル黄銅・クラッド500円・100円の記念硬貨の大半額面ほぼ読める(額面が目安)
銀貨千円銀貨・5千円銀貨・1万円銀貨・昭和39年の100円銀貨銀の重さ×銀価格と額面の比較目安までは読める
プルーフ・セット・ケース入りプルーフ貨幣セット・ミントセット・特製ケース入りの銀貨店ごとの評価読みにくい(査定で確かめる)

『うちのは全部古いから高いはず』と思う方もいるはずです。

ただ、古さよりも素材とケースの有無の方が、金額への影響はずっと大きいんです。

記念硬貨の買取相場を素材別に3つに分けた図解

種類全体の価値の考え方は、記念硬貨の価値はいくら?種類別の見分け方で詳しく扱っています。

白銅・ニッケル黄銅・クラッドの相場は額面が物差しです

記念硬貨を持っている人

EXPO’70や内閣制度百年の500円もありますが、これも額面くらいなんでしょうか?

案内役

白銅やニッケル黄銅の記念硬貨は貴金属ではないので、基本は額面が目安です。ただ、替え方によって手元に残るお金が変わる点は知っておいてくださいね。

500円・100円の記念硬貨の大半は、白銅・ニッケル黄銅・バイカラー・クラッドでできています。

これらは銀や金を含まないので、素材の重さから相場を計算することはできません。

実際に、店の公表例でも額面と同じ金額で載っているものがあります。

買取大吉は、地方自治法施行60周年記念の500円バイカラー・クラッド貨幣(京都府・平成20年・Bセット切手付)を、500円の参考価格で載せています(日付表記なし)。

金貨買取本舗は「額面通りの価格である記念硬貨も多くございます」として、500円白銅貨・ニッケル黄銅貨・100円白銅貨を銀行での両替をすすめる側に挙げています。

500円でも銀貨の物が1種類だけあります

『500円なら全部額面どまり』と決めてしまうのは、少しだけ早いんです。

造幣局の記念貨幣一覧では、中部国際空港開港記念(平成17年)の500円は純銀15.6gの銀貨です。

銀の重さで見ると、264.11円/g×15.6gで約4,120円になり、額面の500円を上回ります。

ほかの500円の記念硬貨は白銅・ニッケル黄銅・クラッドなので、この1種類だけは分けて扱っておきましょう。

100円にも銀貨が1種類あります

100円の記念硬貨も同じで、昭和39年の東京オリンピック記念100円だけは銀600の銀貨です。

EXPO’70・札幌オリンピック・沖縄海洋博・天皇陛下御在位50年の100円は白銅貨で、こちらは額面が物差しになります。

額面グループから外したい2種類
  • 中部国際空港開港記念の500円(平成17年・純銀)を別にする
  • 東京オリンピック記念の100円(昭和39年・銀600)を別にする
  • それ以外の500円・100円は額面を目安に考える

額面で替えると、手数料がかかる銀行があります

ここが大事なところです。

額面が物差しといっても、大手銀行では2025年から記念貨幣に手数料がかかるようになりました。

銀行記念貨幣の手数料(税込)開始日
三井住友銀行100枚まで990円(口座入金のみ)2025年10月1日
三菱UFJ銀行100枚まで770円2025年4月28日
みずほ銀行100枚まで990円(2025年8月時点の公式ページ)2025年7月1日
ゆうちょ銀行記念硬貨専用の手数料なし(窓口の硬貨取扱料金は1〜100枚無料)2024年4月1日改定

例えば記念100円を5枚だけ三菱UFJ銀行で入金すると、額面500円に対して手数料が770円です。

少ない枚数ほど、銀行より「使う」「ゆうちょや日本銀行の窓口で替える」方が手元に残りやすい、ということなんです。

両替すると記念硬貨には戻りません

造幣局は、金融機関で両替され回収された記念貨幣は造幣局に戻り、素材別に鋳つぶすと説明しています。替える前に、銀貨やセットが混ざっていないかだけは見ておきましょう。

500円の記念硬貨の売り方は、500円記念硬貨の買取価格で詳しく書いています。

銀貨の相場は「銀の重さ×銀価格」と額面を比べて読みます

記念硬貨を持っている人

千円銀貨と5千円銀貨があります。額面が大きい5千円の方が高く売れますよね?

案内役

実はそこが逆になりやすいんです。千円銀貨は銀の目安が額面を大きく上回り、5千円銀貨は下回ります。重さで比べてみましょう。

銀貨は、含まれている銀の重さから「素材としての目安」を出せます。

使う数字は、田中貴金属が2026年11月2日17:00に公表した銀の店頭買取価格264.11円/g(税込)です。

これは銀地金の価格で、記念硬貨の買取価格そのものではありません。記事執筆時点の参考値として見てください。

銀貨銀の重さ銀の目安(264.11円/g)額面目安と額面
平成14年以降の千円銀貨(純銀31.1g)31.1g約8,214円1,000円目安が額面の約8倍
昭和39年 東京オリンピック千円銀貨18.5g約4,886円1,000円目安が額面の約4.9倍
昭和39年 東京オリンピック100円銀貨2.88g約761円100円目安が額面の約7.6倍
5千円銀貨(花と緑・裁判所・議会・長野五輪3種)13.875g約3,665円5,000円目安が額面を下回る
皇太子殿下御成婚記念 5千円銀貨15g約3,962円5,000円目安が額面を下回る
天皇陛下御在位60年記念 1万円銀貨20g約5,282円10,000円目安が額面を下回る

銀の重さは、造幣局が公表している量目と品位から計算しています。

5千円銀貨と1万円銀貨は、銀の重さだけで見ると額面の方が高くなります。

だから「売るより額面で替える方が確実な場合がある」と覚えておいてください。

ただ、店によって銀貨の評価は違います。査定で額面より高い提示が出れば売る、出なければ額面ルートを考える、という順番で決めるのが落ち着いた進め方です。

計算結果は売値の約束ではありません

銀の目安は「素材だけで見たらこのくらい」という物差しです。店の提示額は、ケースの有無や状態、店の評価で上にも下にも動きます。

銀貨の計算をもう少し細かくしたい方は、銀貨の記念硬貨の価値を計算するも参考にしてみてください。

記念硬貨の買取価格一覧:各社が公表している例

「記念硬貨買取価格表」のような一覧を探している方も多いはずです。

ここでは、各社が公式サイトで公表している価格を、日付と条件つきで並べます。どれもその日の参考値で、買取を約束するものではありません。

同じ銀貨を各社がどう公表しているか

銀貨大黒屋(2026年11月2日更新・ケース有)まる福(2026年11月3日 当店買取価格)金貨買取本舗(2026年11月4日 一般用)買取大吉(日付なし参考価格)
新幹線鉄道開業50周年記念 千円銀貨9,500円13,000円(公式表記は13.000円)15,000円掲載なし
地方自治法60周年 千円銀貨 東京都5,500円10,000円(セット)5,500円掲載なし
地方自治法60周年 千円銀貨 京都府5,000円7,000円(セット)3,000円1,000円(プルーフ貨幣)
東日本大震災復興事業記念 千円銀貨4,500円(国債分は各4,000円)8,000円(1〜4次セット)各3,500円掲載なし
2005年日本国際博覧会記念 千円銀貨掲載なし7,000円1,500円掲載なし

京都府の千円銀貨だけを見ても、1,000円から7,000円まで開きがありますよね。

ここで注目してほしいのは、「セット」「1〜4次セット」「プルーフ貨幣」のように、単位や形が店ごとに違うことです。

ほかに公表されている例

大黒屋は同じ表で、2025年日本国際博覧会記念千円銀貨幣(第一次・第二次 完品)を各19,000円、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会記念の千円銀貨幣を各4,500円と公表しています(2026年11月2日更新)。

金貨買取本舗は、1964年 東京オリンピック記念1,000円銀貨幣を1,050円と載せています(2026年11月4日の一般用)。

『東京オリンピックの千円銀貨は銀の目安が約4,886円なのに?』と感じた方もいるかもしれません。

そう思うのは自然です。銀の目安と店の評価はいつも一致するわけではない、という実例なんです。

プルーフ貨幣セットは年銘ごとに分かれます

大黒屋は、プルーフ貨幣セットを年銘と年銘板の有無で分けて公表しています(2026年11月2日更新)。

年銘年銘板あり年銘板なし
2025年3,000円2,500円
2022年1,500円1,000円
2019年 令和元年版3,000円2,000円
2018年以前買取不可買取不可

セットは「どの店でも同じように売れる」ものではない、ということが分かりますね。

バイセルは2025年11月時点の参考価格として、地方自治六十周年記念 千円銀貨幣プルーフセット 47都道府県完品を「〜104,000円」と載せています。

同じ銀貨なのに、店ごとに数倍違うのはなぜ?

記念硬貨を持っている人

同じ銀貨なのに、店によって何倍も違うのが不思議です。どこかが間違っているんでしょうか?

案内役

どこかが間違っているわけではないんです。公表の条件と、店がその品をどう評価しているかが違うんですね。理由を4つに分けてみます。

違いが出る主な理由

公表額の差は「条件の違い」と「評価の違い」の重なりです。条件をそろえて見ると、差の正体がかなり見えてきます。

理由1:ケースや付属品の有無

大黒屋は「専用ケース無しの銀貨単体の場合は表示金額の半分となります」と明記しています。

同じ銀貨でも、ケースから出しただけで評価が半分になる例がある、ということです。

理由2:1枚の値段か、セットの値段か

まる福の表には「セット」の値段が並び、大黒屋は1枚の価格に「Aセットは-500円」といった注記を付けています。

単位をそろえずに比べると、何倍もの差に見えてしまうんです。

理由3:公表した日付

大黒屋は2026年11月2日、まる福は11月3日、金貨買取本舗は11月4日の表記です。

買取大吉の参考価格には個別の日付がありません。日付の違う数字は、同じ日の比較にはなりません。

理由4:店ごとの評価と、買い取った後の使い道

なんぼやは、買取価格が「相場変動や在庫状況により変動」すると注記しています。

店がその銀貨をどう扱うかで、同じ品でも提示額は変わります。

銀そのものでも、田中貴金属の小売は297.11円/g、買取は264.11円/gと、売り買いで差があります。記念硬貨はそこに状態やケースの評価が重なるので、差が大きくなりやすいんです。

同じ銀貨でも店ごとに公表額が違う4つの理由の図解
公表額を比べる時に見る4点
  • 1枚の値段かセットの値段かを確かめる
  • ケース・付属品ありの条件かを確かめる
  • いつ公表された数字かを確かめる
  • 宅配限定など、買取方法の条件がないかを確かめる

店の選び方そのものは、記念硬貨の買取店を比較でまとめています。

手元の記念硬貨の相場を確かめる手順

『結局、うちのはいくらなの?』というところですよね。

ここまでの物差しを使うと、自分で読める部分と、査定で確かめる部分を分けられます。

相場を確かめる流れ
  1. 額面と素材で、白銅・クラッドのグループと銀貨とセットに分ける
  2. 白銅・クラッドは額面を目安にして、使うか替えるかを考える
  3. 銀貨は銀の重さ×264.11円/gで素材の目安を出し、額面と比べる
  4. プルーフ貨幣セットやケース入りは、外箱や説明書ごと残しておく
  5. 銀貨とセットはまとめて査定に出し、提示額と額面ルートを比べて決める

査定に出す前に、硬貨を磨いたり洗ったりしないでおきましょう。

造幣局は、銀の記念貨の手入れについて「どの方法も表面を傷める可能性があり、あまり好ましくはありません」と説明しています。

例えば窓口では、「仕分けしていないので、記念硬貨かどうかも含めて見てもらえますか」と伝えれば十分です。

金額を聞いたら、「この中で、額面より高く見てもらえたのはどれですか」と1つずつ確かめてみてください。

額面と同じくらいの提示だった物は、売らずに持ち帰って、使うか窓口で替える方に回せます。

本人確認書類を持っていきましょう

古物営業法には、1万円未満なら本人確認を原則省ける決まりがあります。ただ、店が独自に提示を求めることもあるので、運転免許証などを用意しておくと話が早いです。

銀貨やセットが混ざっていたら、まず査定額を聞いてから決めても遅くはありません。

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記念硬貨の査定額を確かめる

銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

査定額を上げるための持ち込み方は、記念硬貨を高く売るコツで詳しく紹介しています。

知恵袋でよくある相談:だいたいの買取価格は?

Yahoo!知恵袋には、記念硬貨の相場についての相談がたくさん寄せられています。よくある相談を3つ、要約して答えます。

記念硬貨を持っている人

天皇陛下御在位60年の1万円銀貨が未使用で残っています。だいたいいくらで売れますか?

案内役

銀の重さは20gなので、264.11円/gで見ると約5,282円です。額面の1万円を下回るので、査定で1万円を超える提示が出なければ、額面で替える方が手元に残りやすいですね。

長野オリンピックの5千円銀貨は、売るか保管か

長野オリンピックの5千円銀貨は銀925・15gで、銀の重さは13.875gです。

銀の目安は約3,665円で、額面の5,000円を下回ります。

保管しておいても額面の5,000円はそのまま残ります。売るなら、査定で額面より高い提示が出た時、という順番で考えてみてください。

内閣制度百年の500円は、良くていくら?

内閣制度百年記念の500円は白銅貨なので、素材から目安を出すことはできません。

金貨買取本舗も、額面通りの価値で両替となる記念硬貨の例に挙げています。

数枚なら、お店で使うか、手数料のかからない窓口で替えるのが手堅い選び方です。

売るのを考えたい物
  • 平成14年以降の千円銀貨
  • 昭和39年の東京オリンピック銀貨
  • 外箱付きのプルーフ貨幣セット
額面ルートも比べたい物
  • 500円・100円の白銅貨
  • 5千円銀貨と1万円銀貨
  • ばら売りの記念500円クラッド

よくある質問

記念硬貨の買取価格一覧は、どこの数字を信じればいいですか?

どの店の数字も、その店がその日に公表した参考値です。1枚かセットか、ケースの有無、日付をそろえて見ると、差の理由が分かります。最後は手元の品を査定してもらって確かめましょう。

白銅の記念硬貨で、額面より高く売れることはありますか?

バイセルは「素材価値のないニッケル貨でも、発行枚数や保存状態による希少価値を加味して丁寧に査定します」と案内しています。ただ公表例では額面と同額の物もあるので、期待しすぎずに額面ルートと比べてください。

銀の価格が上がれば、記念銀貨の相場も上がりますか?

銀の目安は銀価格に合わせて動きますが、店の提示額は状態やケースの評価も重なって決まります。この記事では銀価格の先行きの予想はしません。

買取価格を公表していない店では、どう相場を確かめますか?

おたからやのように、記念硬貨の参考価格をすべて「ASK(問い合わせ)」にしている店もあります。その場合は、写真を送るLINE査定など無料の方法で金額を聞き、公表している店の数字と条件をそろえて比べてみてください。

査定額に納得できなかったら断れますか?

おたからやは、提示額に納得できなければキャンセルできると案内しています。ほかの店も、査定料やキャンセル料の扱いを公式サイトで確かめてから申し込むと安心です。

まとめ

この記事の要点
  • 記念硬貨の買取相場は、素材で3つに分けると読みやすくなる
  • 白銅・ニッケル黄銅・クラッドは額面が物差しで、銀行手数料に気をつける
  • 千円銀貨は銀の目安が額面を大きく上回り、5千円・1万円銀貨は下回る
  • 同じ銀貨でも、ケース・単位・日付・店の評価で公表額が数倍違う
  • 銀貨やセットはまとめて査定し、額面ルートと比べてから決める
記念硬貨の価値.jp

記念硬貨の価値.jp 編集部

500円・100円の記念硬貨、千円銀貨・5千円銀貨・1万円銀貨、プルーフ貨幣セットやミントセットなど、日本の記念硬貨を損しない形でお金に戻すために、種類の見分け方・価値の考え方・銀行での替え方・売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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