当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。
手元の記念硬貨の銀貨に、銀としてどれくらいの価値があるのか知りたい。でも、どう計算すればいいのか分からない、という方も多いはずです。
結論から言うと、記念硬貨の銀貨の価値は「量目×品位で出した銀の重さ」に銀の公表価格を掛け、額面と比べれば目安が分かります。千円銀貨や昭和39年の100円銀貨は額面を大きく上回り、5千円銀貨と1万円銀貨は額面を下回るんです。
この記事を読めば、手元の銀貨1枚の目安を自分で計算して、売るか替えるかを考えられるようになります。
記念硬貨の銀貨が何枚かあります。全部、銀の分だけ額面より高く売れるんでしょうか?
銀貨によって答えが逆になるんです。計算はかけ算2回だけなので、一緒にやってみましょう。
記念硬貨の銀貨は、どの額面にある?
造幣局の記念貨幣一覧で銀を使っている記念硬貨は、千円・5千円・1万円・500円・100円の5つの額面にあります。500円と100円は、銀貨がそれぞれ1種類だけです。
造幣局の記念貨幣一覧の件数(追加発行分を除く)を、額面ごとに並べました。
| 額面と貨種 | 件数 | 主な物 |
|---|---|---|
| 1,000円銀貨幣 | 95 | 地方自治法・東京2020・新幹線・大阪万博、昭和39年の東京オリンピック(銀合金)など |
| 1,000円銀合金貨幣 | 1 | 第67回IMF・世界銀行年次総会記念(平成24年) |
| 5,000円銀貨幣 | 7 | 花と緑・裁判所・議会・御成婚・長野3種 |
| 10,000円銀貨幣 | 1 | 天皇陛下御在位60年記念(昭和61年) |
| 500円銀貨幣 | 1 | 中部国際空港開港記念(平成17年) |
| 100円銀貨幣 | 1 | 東京オリンピック記念(昭和39年) |
ほかの500円・100円の記念硬貨は、白銅・ニッケル黄銅・バイカラー・クラッドで、銀は入っていません。それらは額面が基準になるので、この計算は使わないでくださいね。
銀の価値を計算する3つの手順
『計算って難しそう』と思うかもしれません。実は、造幣局の公式値さえ分かれば、電卓ですぐに出せるんです。
- 造幣局の個別ページで「量目(g)」と「品位(銀の千分比)」を調べる
- 量目×品位÷1000で、銀の重さを出す
- 銀の重さに、田中貴金属の銀の店頭買取価格(1gあたり)を掛ける
- 出た数字を、硬貨の額面と比べる
例えば、昭和39年の東京オリンピック100円銀貨は、銀600・4.8gです。4.8g×600÷1000で、銀の重さは2.88gになります。
これに、田中貴金属が2026年11月2日17:00に公表した銀の店頭買取価格264.11円/g(税込)を掛けると、約761円です。額面100円の約7.6倍という計算になります。
銀の目安は、記事執筆時点の参考値です。銀地金の価格で出した数字で、記念硬貨の買取価格そのものではありません。
銀貨ごとの銀の重さと目安の一覧
同じ計算を、記念硬貨の銀貨すべてに当てはめてみました。量目と品位は造幣局の公式値、銀の価格は先ほどの264.11円/gです。
額面が小さい銀貨ほど、銀の目安が額面を大きく上回ります。反対に、5千円銀貨と1万円銀貨は額面の方が高くなります。
| 銀貨 | 品位・量目 | 銀の重さ | 銀の目安 | 額面 | 目安と額面 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平成14年以降の千円銀貨 | 純銀・31.1g | 31.1g | 約8,214円 | 1,000円 | 額面の約8倍 |
| 第67回IMF・世界銀行の千円銀合金貨 | 銀925・31.1g | 約28.77g | 約7,598円 | 1,000円 | 額面を上回る |
| 昭和39年 東京オリンピック千円銀貨 | 銀925・20g | 18.5g | 約4,886円 | 1,000円 | 額面の約4.9倍 |
| 中部国際空港開港記念500円銀貨 | 純銀・15.6g | 15.6g | 約4,120円 | 500円 | 額面を上回る |
| 昭和39年 東京オリンピック100円銀貨 | 銀600・4.8g | 2.88g | 約761円 | 100円 | 額面の約7.6倍 |
| 御在位60年記念1万円銀貨 | 純銀・20g | 20g | 約5,282円 | 10,000円 | 額面を下回る |
| 御成婚記念5千円銀貨 | 純銀・15g | 15g | 約3,962円 | 5,000円 | 額面を下回る |
| ほかの5千円銀貨6種類 | 銀925・15g | 13.875g | 約3,665円 | 5,000円 | 額面を下回る |

「1000 銀貨」と呼ばれるのは千円銀貨
1000の銀貨と探す方が手にしているのは、たいてい千円銀貨です。平成14年以降の千円銀貨は純銀31.1gで、地方自治法施行60周年・東京2020・大阪万博などがこれに当たります。
昭和39年の東京オリンピック千円銀貨だけは銀925・20gで、銀の重さは18.5gです。千円銀貨の種類ごとの見方は1000円銀貨の価値をどうぞ。
500円銀貨の価値は、中部国際空港の1種類だけの話
500円銀貨の価値が気になって調べる方もいますよね。造幣局の記念貨幣一覧で銀の500円は、平成17年の中部国際空港開港記念だけです。
この500円銀貨は、造幣局が申込制で販売した物で、販売価格は4,000円、発行枚数は50,000枚でした。純銀15.6gで、銀の目安は約4,120円です。
5千円銀貨と1万円銀貨の見方は、5000円記念硬貨の価値と昭和61年の1万円銀貨の価値でくわしく紹介しています。
銀の目安と、店の提示額が一致しない理由
『それなら、千円銀貨は8,214円で売れるのね』と考えたくなりますよね。ただ、銀の目安はあくまで物差しで、店の提示額はそれぞれの評価で決まります。
田中貴金属は、円表記のある法定通貨を買取できない物に挙げています。記念硬貨の銀貨は銀地金として売るのではなく、記念硬貨として買取店で評価してもらう物なんです。
同じ千円銀貨でも、店の公表額は銀の目安を上回ることもあれば、下回ることもあります。2026年11月の各社の公表例を並べてみました。
| 千円銀貨 | 銀の目安 | 大黒屋(2026年11月2日更新・ケース有) | 金貨買取本舗(2026年11月4日・一般用) |
|---|---|---|---|
| 新幹線鉄道開業50周年記念 | 約8,214円 | 9,500円 | 15,000円 |
| 地方自治法施行60周年 京都府 | 約8,214円 | 5,000円 | 3,000円 |
| 昭和39年 東京オリンピック | 約4,886円 | 表に記載なし | 1,050円 |
どの店も、種類やケースの有無、在庫などで評価を決めています。大黒屋は「専用ケース無しの銀貨単体の場合は表示金額の半分」と明記しているので、ケースは捨てずにおきましょう。

店ごとの公表例の読み方は、記念硬貨の買取相場で詳しく比べています。
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記念硬貨の査定額を確かめる
銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
銀硬貨の買取に出す前に確かめること
『その場で言われた金額が高いのか安いのか、分からない』という声はよく聞きます。銀硬貨の買取に出す時は、計算した目安と額面の両方をメモしておくと、自分で判断できます。
- 銀貨ごとに、銀の目安と額面をメモしておく
- 千円銀貨・500円銀貨・100円銀貨は、店ごとの評価を聞いて比べる
- 5千円銀貨・1万円銀貨は、額面を上回る提示が出た時だけ売る
- 硬貨は磨かず、ケースや袋に入れたまま持って行く
査定の場では、「この千円銀貨はいくらですか。ケースがある場合とない場合で違いますか」と聞いてみてください。
硬貨を損傷したり鋳つぶしたりすることは、貨幣損傷等取締法で禁止されています。黒ずみも、造幣局はどの手入れ方法も表面を傷める可能性があると説明しているので、そのままにしておきましょう。
知恵袋でよくある相談:記念硬貨の銀貨
Yahoo!知恵袋に寄せられた相談を3つ、要約して答えます。
東京オリンピックの1000円銀貨や100円銀貨は、金銀買取店で銀として買ってもらえる?
昭和39年の銀貨を、銀の価値として買い取ってもらえるのかという相談です。
田中貴金属は、円表記のある法定通貨を買取できない物に挙げています。記念硬貨を扱う買取店で、記念硬貨として査定してもらうのが近道です。
平成2年の御即位記念の500円銀貨は、どのくらいで売れる?
御即位記念の500円を、銀貨だと思って価値を知りたいという相談です。
造幣局の一覧では、平成2年の天皇陛下御即位記念500円は白銅貨で、銀は入っていません。価値の目安は額面の500円です。
長野オリンピックの5000円銀貨に、プレミアは付いている?
銀貨だからプレミアが付いているのでは、と期待する相談です。
長野の5000円銀貨は銀925・15gで、銀の目安は約3,665円と額面の5,000円を下回ります。まずは額面を基準に、それより高い提示が出るか査定で確かめましょう。
銀貨だからといって、全部が得になるわけじゃないんですね。
そうなんです。額面と銀の量の釣り合いで決まるので、1枚ずつ計算してみるのがいちばんですよ。
よくある質問
銀の価格は、どこで確かめればいいですか?
この記事では、田中貴金属が公表している銀の店頭買取価格(1gあたり・税込)を使っています。日々変わるので、計算する時は公表の日時もあわせて確かめてください。
小売価格で計算してもいいですか?
田中貴金属の銀の店頭小売価格は297.11円/g(2026年11月2日17:00公表)で、買取価格より高くなります。売る時の目安としては、買取価格で計算しておく方が控えめです。
価値の高い記念硬貨の銀貨はどれですか?
銀の重さで見ると、純銀31.1gの千円銀貨が約8,214円でいちばん大きくなります。ただ、店の評価は種類で分かれるので、順位の考え方は記念硬貨の価値ランキングも参考にしてみてください。
まとめ
- 銀の目安は「量目×品位÷1000」で出した銀の重さに、銀の公表価格を掛けて出す
- 千円銀貨(約8,214円)・500円銀貨(約4,120円)・昭和39年の100円銀貨(約761円)は額面を上回る
- 5千円銀貨(約3,665円・御成婚は約3,962円)と1万円銀貨(約5,282円)は額面を下回る
- 銀の目安は物差しで、店の公表額は種類やケースの有無で大きく変わる
- 田中貴金属は円表記の法定通貨を買い取らないので、記念硬貨として査定してもらう
記念硬貨全体の価値の考え方は、記念硬貨の価値はいくら?で紹介しています。







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