記念硬貨は銀行で交換できる?窓口での入金・両替と手数料の注意点

記念硬貨を銀行で交換する方法を表したアイキャッチ

当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。

タンスの奥から記念硬貨がまとめて出てきて、『銀行に持っていけば今のお金に替えてもらえるのかな』と思った方も多いはずです。

結論から言うと、記念硬貨は銀行などの金融機関の窓口で、通常の硬貨や口座のお金に交換できます。ただ、2025年から大手銀行では記念硬貨1枚から手数料がかかるようになり、何も考えずに持ち込むと額面より少ないお金しか残らないことも。

この記事を読むと、窓口ごとに何ができるのか、どう持ち込めば損しないのかが分かります。

記念硬貨を持っている人

500円の記念硬貨が20枚くらいあります。近くの銀行に持っていけば、普通の500円玉に替えてもらえますか?

案内役

替えてもらう道はあります。ただ、銀行によって「両替はしない・口座入金だけ」というところや、手数料がかかるところがあるので、先に窓口ごとの違いを見ておきましょう。

目次

記念硬貨は銀行で交換できる?国の答えは「できる」です

先に結論

財務省も日本銀行も、記念貨幣は金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えられると案内しています。法律上の貨幣なので、価値がゼロになることはありません。

財務省の貨幣のQ&Aには、記念貨幣は「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」で貨幣と定められていて、通常の貨幣と同じように使えると書かれています。

そのうえで、自動販売機などでは使えないことがあるので、使う時は銀行などの金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えてほしい、という案内です。

記念貨幣は、日本銀行や金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えることができます。

出典:日本銀行「教えて!にちぎん」

つまり、「記念硬貨は銀行で受け付けてもらえない」ということはないんです。

ただ、国が「引き換えられる」と言っているのは仕組みの話です。実際に窓口でどう扱うか、手数料をいくら取るかは、それぞれの銀行が決めています。

古い記念硬貨でも交換できる?

『昭和の古い記念硬貨だから、もう銀行では扱ってくれないのでは』と心配になりますよね。

財務省によると、記念貨幣は昭和39年の東京オリンピック記念千円銀貨から発行が始まっていて、それより前のものはありません。昭和39年以降の記念硬貨は、古くても今の法律の上で貨幣として扱われます。

昭和39年より前の古いお金は、記念硬貨とは別のものです。この記事の話とは扱いが違うので、混ざっていたら分けておきましょう。

窓口でできることは「入金」「両替」「新しい記念硬貨の引換え」

ひと口に「銀行で交換」と言っても、実は窓口でできることは3つに分かれます。

やりたいこと窓口でやること向いている人
口座に入れる(入金)記念硬貨を自分の口座に預け入れるその銀行に口座がある人
通常の硬貨・お札に替える(両替)記念硬貨を出して今の硬貨やお札を受け取る口座が無い・現金で持ち帰りたい人
新しい記念硬貨を受け取る(引換え)発行時に、額面の通常のお金を出して記念硬貨を受け取るこれから出る記念硬貨がほしい人

この記事で主に扱うのは、手元の記念硬貨を額面に戻す「入金」と「両替」です。

銀行ごとに受け付ける取引が違います

ここが大事なところです。大手銀行の公式ページを見ると、記念貨幣を受け付ける取引の範囲がそれぞれ違います(2026年11月4日時点の各行公式ページ)。

窓口記念貨幣の扱い(公式ページの記載)
三井住友銀行口座入金のみ。記念貨幣の両替や振込は扱っていない
三菱UFJ銀行現金入金・現金振込で記念貨の手数料がかかる
みずほ銀行入金・両替・振込で記念貨の手数料がかかる(2025年8月時点の公式ページ)
ゆうちょ銀行窓口の硬貨取扱料金の対象に記念硬貨も入る
日本銀行本店・支店で引換えを受け付ける。両替業務は行わない

『両替してほしいだけなのに、口座入金だけと言われた』というのは、この違いから起きます。三井住友銀行で記念硬貨を現金のまま持ち帰りたい時は、口座に入れてから引き出す形になります。

ゆうちょ銀行の扱いは記念硬貨は郵便局で両替できる?、日本銀行での手順は日本銀行で記念硬貨を交換する方法で詳しく見ています。

北海道の銀行や地方銀行・信用金庫の場合

「北海道銀行で記念硬貨を替えたい」「岩手の地元の銀行ではどうなの」という方もいますよね。

地方銀行や信用金庫の記念硬貨の手数料は、この記事では公式ページで確認できていません。北海道や東北に限らず、地元の金融機関を使う時は、取引店に「記念硬貨を入金したいのですが、手数料はかかりますか」と電話で聞いておくと安心です。

500円の記念硬貨を交換する方法、窓口での流れ

いちばん多い500円の記念硬貨を例に、交換する方法を順番に見ていきます。100円や1000円の記念硬貨でも流れは同じです。

窓口で交換するまでの流れ
  1. 記念硬貨を種類ごとに分けて、枚数を数えておく
  2. 銀貨・プルーフ貨幣セット・ケース入りの物は、交換する前に別にしておく
  3. 使う銀行の公式ページで、記念貨幣の手数料と受け付ける取引を確認する
  4. 口座に入れるなら、通帳かキャッシュカードを持って窓口へ行く
  5. 窓口で「記念硬貨を入金(両替)したいです」と伝えて渡す
  6. 枚数を数えてもらい、手数料を差し引いた金額を受け取る

窓口では、こんな言い方で十分です。「記念硬貨が500円で20枚あります。口座に入金したいのですが、手数料はいくらになりますか」。

先に枚数と金額を伝えると、手数料の説明もその場でしてもらえます。

記念硬貨を持っている人

数えてもらった後で、手数料が高いからやっぱりやめます、と言ってもいいですか?

案内役

取りやめること自体はできますが、三井住友・三菱UFJ・みずほ・ゆうちょの各行は、数えた後に取りやめても手数料がかかると案内しています。持ち込む前に金額を確かめておくのが一番です。

窓口へ行く前のチェック
  • 記念硬貨の枚数を種類ごとに数えた
  • 手数料の金額と、手数料を別に用意するかを公式ページで見た
  • 口座に入れる銀行の通帳かキャッシュカードを用意した
  • 銀貨やセットを交換の山から外した

三菱UFJ銀行とみずほ銀行は、手数料を持ち込む硬貨とは別に用意してほしいと案内しています。財布に千円札を1枚入れておくと慌てません。

手数料で額面が減ることも。大手3行と手数料のかからない窓口

『銀行で替えるだけなのに、手数料なんてかかるの』と驚く方も多いはずです。2025年から、大手3行は記念貨幣専用の手数料を始めました。

記念硬貨1枚から手数料がかかる銀行があります

三井住友銀行は100枚まで990円、三菱UFJ銀行は100枚まで770円です(2026年11月4日時点の各行公式ページ・税込)。みずほ銀行も100枚まで990円です(2025年8月時点の公式ページ)。

例えば、500円の記念硬貨10枚(額面5,000円)を窓口に持ち込んだ時、手元に残るお金はこうなります。

窓口(10枚・額面5,000円)手数料手元に残るお金
三井住友銀行(口座入金)990円4,010円
三菱UFJ銀行770円4,230円
みずほ銀行(2025年8月時点)990円4,010円
ゆうちょ銀行の窓口(ほかの硬貨と合わせて100枚まで)無料5,000円
日本銀行引換えの手数料を取らないと案内5,000円

三井住友銀行なら、10枚でも額面の約2割が手数料で消える計算です。枚数が少ないほど、この割合は大きくなります。

500円の記念硬貨10枚を窓口ごとに交換した時の手取りを比べた図解

手数料のかからないゆうちょ銀行の窓口や日本銀行を使うか、お店で使うのが額面を丸ごと残す近道です。

1枚あたりで額面を下回る場合や、銀行ごとの細かい料金区分は記念硬貨の銀行手数料でまとめています。

手元の状況ごとに、持ち込む先を選ぶ

どこに持ち込むのがいいかは、枚数と口座の有無でほぼ決まります。迷った時は、次の表で自分に近い行を探してみてください。

手元の状況向いている替え方ひと言
500円の記念硬貨が数枚だけお店で使う手数料がかからず額面がそのまま残る
ゆうちょ銀行に口座がある・100枚以内ゆうちょ銀行の窓口で預け入れほかの硬貨と合わせて100枚まで無料
数百枚あって平日に動ける日本銀行の本店・支店事前予約をしてから行く
大手3行の口座しかない枚数をまとめて1回で入金100枚までなら手数料は1回分
銀貨やセットが混ざっている先に査定、残りを額面で交換すると記念硬貨は戻らない

大手3行の手数料は100枚ごとの区分なので、何回にも分けて持ち込むほど手数料が重なります。使う銀行を決めたら、まとめて1回で済ませるのがコツです。

『少しずつ持っていけば目立たないかな』と思うかもしれません。ただ、分けるほど損をする仕組みなので、ここは逆に考えておきましょう。

お店で使う時は1回20枚までが目安

お店のレジで額面として使う時は、法律で「額面価格の二十倍まで」が法貨として通用すると決められています。日本銀行は、1種類の貨幣につき一度に20枚までと説明しています。

それを超える枚数をまとめて出す時は、お店の了解が必要です。詳しくは記念硬貨は何枚まで使える?で見ています。

交換する前に知っておきたい「戻らない」こと

交換すると、記念硬貨は記念硬貨でなくなります

造幣局によると、金融機関で通常の貨幣に両替された記念貨幣は、日本銀行を経て造幣局に戻り、素材ごとに鋳つぶされて新しい貨幣の材料になります。

つまり、一度額面に替えると、その記念硬貨は手元にも世の中にも戻ってきません。白銅の500円や100円なら額面が価値の基準なので、それで困ることはほとんどありません。

困るのは、銀でできた記念硬貨を額面で替えてしまった時です。

種類銀の重さだけで見た目安額面銀行で交換すると
平成14年以降の千円銀貨(純銀31.1g)約8,214円1,000円目安より大きく少ない額になる
昭和39年 東京オリンピック100円銀貨(銀2.88g)約761円100円目安より大きく少ない額になる
5千円銀貨(銀13.875g・7種のうち6種)約3,665円5,000円額面の方が目安を上回る
御在位60年記念 1万円銀貨(純銀20g)約5,282円10,000円額面の方が目安を上回る

銀の目安は、田中貴金属が2026年11月2日17:00に公表した銀の店頭買取価格264.11円/g(税込)に、造幣局の公式値から計算した銀の重さを掛けた、記事執筆時点の参考値です。銀地金の価格で、記念硬貨の買取価格そのものではありません。

『千円銀貨も1000円の記念硬貨だから、銀行で替えればいい』と考えがちですよね。ただ、千円銀貨は銀の目安が額面を大きく上回るので、銀行に出す前に一度査定で確かめた方がいいんです。

5000円の記念硬貨は銀行で交換した方がいい?

5千円銀貨と1万円銀貨は、銀の目安が額面を下回ります。お店の評価によっては、銀行で額面に替える方が確実な場合もあります。

それでも、交換する前に一度だけ査定額を聞いておくと判断しやすくなります。査定で額面より高い提示が出れば売り、出なければ額面に替える、という順番がおすすめです。

銀行で額面に交換する方が向いている物
  • 白銅・ニッケル黄銅の500円・100円の記念硬貨
  • バイカラー・クラッドの500円・100円の記念硬貨
  • 査定で額面を下回った5千円銀貨・1万円銀貨
交換する前に査定で確かめたい物
  • 千円銀貨(カラー銀貨を含む)
  • 昭和39年の東京オリンピック100円銀貨
  • プルーフ貨幣セット・ミントセット・ケース入りの物
記念硬貨を銀行で交換する前に、額面で替える物と査定で確かめる物を分ける図解

銀貨の目安の計算は銀貨の記念硬貨の価値を計算するで、使う・銀行・売るの手取りの比べ方は記念硬貨の換金方法で詳しく見ています。

銀貨やセットが混ざっている時は、銀行に行く前にまとめて査定してもらうと、どれを替えてどれを売るかを一度に決められます。

PR|記念硬貨・記念貨幣の買取

記念硬貨の査定額を確かめる

銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

新しい記念硬貨を銀行で受け取る「引換え」の場合

「記念硬貨 交換 場所」と調べると、発行されたばかりの記念硬貨を受け取る話も出てきますよね。こちらは手元の記念硬貨を替えるのとは逆向きの「引換え」です。

引換えのルールは発行のたびに財務省が発表します

財務省は、プレミアム貨幣・プルーフ貨幣以外の記念貨幣は、取扱金融機関の窓口で額面価格で引換えできると案内しています。引換えの要領は、そのつど財務省から発表されます。

例えば、大阪・関西万博の第三次の500円バイカラー・クラッド貨幣は、令和7年4月8日に引換えが始まりました。財務省の発表では、引換開始日は1人2枚以内でした。

取扱機関は、ゆうちょ銀行を含む銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、農業協同組合、漁業協同組合などです。

一方で、千円銀貨や金貨のように銀・金を使った記念硬貨は、窓口では引き換えません。大阪・関西万博の千円銀貨も、造幣局からの販売のみでした。

これから出る記念硬貨の受け取り方は記念硬貨の購入方法で見ています。

銀行での交換、知恵袋でよく見る相談

Yahoo!知恵袋に寄せられた銀行での交換の相談から、3つを要約して答えます。

記念硬貨を銀行で替えるのに、手数料はかからないですよね?

銀行で記念硬貨を普通の硬貨に替える時、手数料はかからないと思っていた、という相談です。

記念硬貨を持っている人

昔は無料で替えてもらえた気がするんですが、今もそうですよね?

案内役

2025年に三井住友・三菱UFJ・みずほの3行が記念貨幣の手数料を新しく始めたので、今は1枚から手数料がかかる銀行があるんです。ゆうちょ銀行の窓口は、ほかの硬貨と合わせて100枚まで無料です。

銀行は渡した記念硬貨をその場で鑑定するの?

窓口に記念硬貨を出すと、本物かどうかをその場で調べられるのか、という相談です。

一般の銀行の窓口でどう確かめているかは、公式ページには書かれていません。日本銀行には、偽造の疑いがあるお金について「鑑定申込書」で鑑定を依頼する仕組みがあります。

手元の記念硬貨が気になる場合は、持ち込む時にそのまま窓口で相談してみてください。

ちなみに、造幣局は貨幣の市場での価値は把握していないと説明しています。銀行や造幣局に「この記念硬貨はいくらで売れますか」と聞いても答えは出ないので、売る値段を知りたい時は買取店の査定を使いましょう。

土曜日に1万円の記念硬貨を替えようとしたら、窓口が閉まっていた

御在位60年記念の1万円銀貨を替えに行ったら窓口が閉まっていて、ほかに替えられる所はあるか、という相談です。

日本銀行の引換えの受付は、月曜から金曜の9:00から15:00です(祝日と年末年始を除く)。ほかの銀行の窓口の時間は、取引店の案内で確かめてみてください。

1万円銀貨は銀の目安が額面を下回るので、額面に替えるのは一つの選択肢です。替える前に査定額を聞いて、額面より高い提示が無ければ平日に窓口へ、という順番で考えてみてください。

よくある質問

記念硬貨の500円は、銀行でどう交換する方法がありますか?

口座に入金するか、窓口で両替するかのどちらかです。三井住友銀行は口座入金のみなので、現金で持ち帰りたい時はほかの窓口を選ぶか、入金してから引き出します。

記念硬貨はATMに入金できますか?

各行の公式ページで、記念硬貨をATMに入れられるかを名指しした説明は見当たりませんでした。財務省も自動販売機などでは使えないことがあると案内しているので、窓口に持ち込むのが確実です。

銀行で交換した記念硬貨は、あとで返してもらえますか?

返ってきません。造幣局によると、両替された記念貨幣は造幣局に戻って鋳つぶされます。残したい物は、交換する前に分けておきましょう。

記念硬貨をそのまま振込のお金に使えますか?

三井住友銀行は、記念貨幣の振込は扱っていないと案内しています。三菱UFJ銀行とみずほ銀行は振込も記念貨の手数料の対象に入っているので、振込に使うと100枚まで770円または990円がかかります。

手数料をかけずに記念硬貨を額面に戻すには?

ゆうちょ銀行の窓口(ほかの硬貨と合わせて100枚まで無料)、日本銀行の本店・支店(引換えの手数料を取らないと案内)、お店で使う、の3つです。日本銀行は事前予約をお願いしています。

まとめ

この記事の要点
  • 記念硬貨は、財務省と日本銀行が金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えられると案内している
  • 窓口でできるのは入金・両替・新しい記念硬貨の引換えの3つで、銀行ごとに受け付ける取引が違う
  • 三井住友・三菱UFJ・みずほは記念貨幣1枚から手数料があり、少ない枚数ほど損が大きい
  • ゆうちょ銀行の窓口と日本銀行は、額面をそのまま残しやすい
  • 両替された記念硬貨は鋳つぶされるので、千円銀貨やセットは交換する前に査定で確かめる

記念硬貨の種類ごとの価値の見方は記念硬貨の価値はいくら?で確かめてみてください。

記念硬貨の価値.jp

記念硬貨の価値.jp 編集部

500円・100円の記念硬貨、千円銀貨・5千円銀貨・1万円銀貨、プルーフ貨幣セットやミントセットなど、日本の記念硬貨を損しない形でお金に戻すために、種類の見分け方・価値の考え方・銀行での替え方・売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次