記念硬貨は使える?お店やコンビニで払う時のルールと断られる理由

記念硬貨は使えるかを表したアイキャッチ

当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。

記念硬貨を持っている人

引き出しから長野オリンピックの500円玉が何枚も出てきました。これ、普通にお店で使えるんでしょうか?

案内役

はい、記念硬貨は今もそのまま使えるお金です。ただ、使う場所と枚数にちょっとしたコツがあるので、そこから見ていきましょう。

記念硬貨を見つけた時、『使っていいのかな、もったいないのかな』と手が止まってしまいますよね。

結論から言うと、記念硬貨は使える法定通貨で、お店の有人レジなら額面どおりの支払いに使えます。ただし、機械に通らないことがあるのと、1種類20枚までという決まりがあるんです。

この記事を読むと、お店やコンビニで気持ちよく使うコツと、使わずに取っておいた方がいい1枚の見分け方が分かります。

目次

記念硬貨は今も使えるお金なんです

記念硬貨は「記念品」のように見えますが、実は普段の500円玉や100円玉と同じ、国が発行したお金です。

まず押さえたいこと

財務省は、記念貨幣は法律で貨幣と定められているため、全て通常の貨幣と同じように使えると案内しています。古いから使えなくなる、ということはありません。

根拠になっているのは「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」です。この法律では、国家的な記念事業として発行する貨幣に、一万円・五千円・千円の3種類があると書かれています。

500円や100円の記念硬貨は、普段の硬貨と同じ額面の貨幣として発行されています。だから、使える額も刻まれた額面のとおりです。

公的機関記念硬貨について言っていること
財務省全て通常の貨幣と同じように使える。ただし素材や大きさが違うので自動販売機などでは使えないことがある
日本銀行記念貨幣も通常の貨幣と同様に使える。日本銀行や金融機関の窓口で通常の貨幣と引き換えられる
造幣局貨幣セットに入っている貨幣も使えるが、購入した値段ではなく額面での使用になる

財務省のFAQは過去に発行された記念貨幣は、現在でもお金として使えますかで読めます。

『昭和の記念硬貨はさすがに無理でしょう』と思う方も多いはずです。でも、財務省によると記念貨幣は昭和39年の東京オリンピック記念千円銀貨幣から始まっていて、それ以降のものは全部が対象なんです。

使えるのは額面どおり。種類ごとの「使った時の値打ち」

記念硬貨を使うと、刻まれた額面ぶんの支払いになります。ここで一度、使った時に手元から出ていく値打ちを確かめておきましょう。

記念硬貨を持っている人

500円玉なら500円として使えるのは分かりました。千円の銀貨も同じように使っていいんですか?

案内役

使うことはできます。ただ、千円銀貨は銀の重さで見た目安が額面より大きいので、使う前に一度考えてほしい種類なんです。

記念硬貨の種類使った時の支払い額使う前に見ておきたいこと
500円・100円の白銅貨、ニッケル黄銅貨、クラッド貨額面の500円・100円使っても損になりにくい。普段使いに向く
5千円銀貨・1万円銀貨額面の5,000円・10,000円銀の目安が額面を下回るので、使うのも選択肢
千円銀貨(平成14年以降の純銀31.1gのもの)額面の1,000円銀の目安は約8,214円。使うと差が大きい
昭和39年の東京オリンピック100円銀貨額面の100円銀の目安は約761円。使うと差が大きい
プルーフ貨幣セット・ミントセットの中の硬貨額面のみ(購入価格では使えない)ばらすとセットとしての評価がなくなる

銀の目安は、田中貴金属が2026年11月2日17:00に公表した銀の店頭買取価格264.11円/g(税込)に、銀の重さを掛けた記事執筆時点の参考値です。

これは銀地金の価格で、記念硬貨の買取価格そのものではありません。それでも、千円銀貨を1,000円の支払いに使うのはもったいない可能性が高いですよね。

反対に、5千円銀貨は銀925・15gで銀の重さが13.875gなので、目安は約3,665円です。額面の5,000円の方が高いので、お店で使うのも十分ありなんです。

使ってよい記念硬貨と使う前に考えたい銀貨を分けた図解

コンビニやスーパーで断られるのは、なぜ?

記念硬貨はお金なのに、レジで「これはちょっと…」と言われることがあります。理由はいくつか考えられるので、分けて見てみましょう。

断られた時の考え方

多くは「お金として認めない」のではなく、「レジの機械や手順が対応していない」という事情です。言い合いにせず、別の払い方に切り替えるのがいちばん早いです。

硬貨を数える機械に通らない

財務省は、記念貨幣は素材や大きさが違うため、自動販売機などでは使えないことがあると説明しています。硬貨を投入口に入れて数えるタイプのレジや、お客さんが自分で払うセルフレジも、機械で硬貨を見分ける点では同じです。

例えば、造幣局の記念貨幣一覧では、昭和60年の内閣制度創始100周年記念500円は直径30mm・13gです。同じ500円でも、平成5年以降の白銅貨の記念500円は直径26.5mm・7.2gなので、記念硬貨どうしでも大きさがかなり違うんです。

機械が「知らない硬貨」と判断すれば、入れても戻ってきます。これはお店の判断というより、機械の仕組みの話なんですね。

一度に出す枚数が多い

法律では「貨幣は、額面価格の二十倍までを限り、法貨として通用する」と決まっています。日本銀行や造幣局は、1種類の貨幣につき20枚までと説明しています。

20枚を超える分は、お店が受け取りを断っても問題ないということです。くわしい数え方は記念硬貨は何枚まで使える?でまとめています。

見慣れない硬貨で、確認に時間がかかる

古い記念硬貨は、お店の人も見たことがない場合があります。偽物ではないかと心配になるのは自然なことなので、責めずに待ってあげてください。

セルフレジしかないお店では、使いにくい

最近は、会計をお客さん自身が機械で済ませるお店も増えていますよね。セルフレジは硬貨を機械で見分けるので、記念硬貨が戻ってきてしまうことがあります。

そんな時は、近くの店員さんに「記念硬貨で払いたいのですが」と声をかけてみてください。対応できない場合もあるので、その日は普通のお金で払っておくと、待たせずに済みます。

20枚以内なら、法律上は受け取りを断れない

造幣局は、1種類につき20枚までは、貨幣で支払われても受け取りを拒否することはできないと説明しています。ただ、レジの機械が対応していない場合もあるので、その場で押し問答をするより、窓口で普通の硬貨に替える方がお互い気持ちよく済みます。

記念硬貨の使い方。お店で上手に払う手順

記念硬貨の使い方は、難しくありません。少しの準備で、断られる場面をぐっと減らせます。

お店で記念硬貨を使う手順
  1. 使う硬貨を種類ごとに分け、千円銀貨や昭和39年の100円銀貨は取りのける
  2. 1回の支払いでは、1種類20枚より少ない枚数にしておく
  3. セルフレジではなく、店員さんがいる有人レジを選ぶ
  4. 会計の前に「記念硬貨なんですが、使えますか」と一言かける
  5. 断られたら、その日は普通のお金で払い、記念硬貨は窓口で替える

声をかける時は、こんな言い方が自然です。

「記念の500円玉が混ざっているんですが、こちらで使っても大丈夫ですか」

「機械に入らないようでしたら、手で受け取っていただけますか」

いきなりトレイに何枚も出すより、先に一言あるだけでお店の人も対応しやすくなりますよ。

使う前に確かめたいこと
  • 硬貨に「千円」と刻まれた銀貨が混ざっていないか
  • ケースや袋に入ったセットの中身ではないか
  • 1種類あたり20枚を超えていないか
  • セルフレジだけのお店ではないか

まとまった枚数を少しずつ使いたい時は、買い物のたびに数枚ずつ混ぜていくのがおすすめです。白銅貨の500円を10枚持っているなら、それだけで5,000円ぶんの買い物に充てられます。

枚数が多い時は、使う分と窓口で替える分に分けましょう

記念硬貨が数枚なら買い物で使い切れますが、何十枚もあると話が変わってきますよね。『全部お店で使うのは気が引ける』という方も多いはずです。

記念硬貨を持っている人

500円の記念硬貨が60枚もあります。少しずつ使うしかないんでしょうか?

案内役

少しずつ使うのも1つの手ですが、窓口でまとめて普通のお金にする方法もあります。手数料のかかり方が窓口ごとに違うので、比べてから決めると安心です。

例えば、白銅貨の500円記念硬貨が60枚、額面で30,000円ぶんあるとします。1回の支払いは20枚までなので、使い切るには何回かに分けることになります。

戻し方手元に残るお金(60枚・額面30,000円の場合)向いている人
お店の有人レジで少しずつ使う30,000円ぶんの買い物に充てられる普段の買い物で使うお店がある人
ゆうちょ銀行の窓口で預け入れる通常硬貨と合わせて100枚までなら料金なしで30,000円口座があり、窓口に行ける人
日本銀行の本店・支店で引き換える引換えの手数料を取らないと案内。30,000円平日の9:00〜15:00に予約して行ける人
三菱UFJ銀行で入金する手数料770円を引いて29,230円取引のある銀行でまとめて済ませたい人

料金は2026年11月4日時点の各公式ページの内容です。改定されることがあるので、行く前に取引店で確かめてみてください。

ゆうちょ銀行の硬貨取扱料金は、記念硬貨も枚数に数えると案内されています。日本銀行は予約をお願いしていて、郵送での引換えは受けていません。

窓口に持っていく前に
  • 硬貨を種類ごとに数えて、合計枚数をメモしておく
  • 手数料がかかる窓口なら、手数料は別の現金で用意する
  • 数えたあとで取りやめても手数料がかかる銀行があると知っておく
  • 銀貨やセットは窓口に出す前に取りのけておく

お店の側で、お客さんから記念硬貨を受け取った時

知恵袋では、お店で働く人からの『お客さんが記念の500円玉を出してきたけど、受け取っていいの?』という相談も見かけます。立場が変わっても、答えは同じです。

記念硬貨を持っている人

レジで記念硬貨を受け取ったら、あとでお店が損をしたりしませんか?

案内役

本物の記念硬貨なら、額面どおりのお金として扱えます。お店が金融機関に入金する時は手数料がかかることがあるので、そこだけ知っておくと安心です。

記念硬貨は額面の価値が法律で決まっているので、受け取ったお店が損をすることはありません。ただ、売上を金融機関に入金する時に、記念貨幣だけ手数料がかかる場合があります。

2026年11月4日時点の各行公式ページでは、三菱UFJ銀行は記念貨幣の入金に100枚まで770円です(2025年4月28日から)。三井住友銀行は100枚まで990円で、口座入金のみの扱いです(2025年10月1日から)。

受け取った時の確認見るポイント
額面刻まれた金額が500円・100円・1,000円などのどれか
本物かどうか迷ったら受け取る前に責任者に確認する。偽造の疑いがあれば日本銀行は鑑定の申込みを受け付けている
枚数1種類20枚まで
入金の方法取引のある金融機関の記念貨幣の手数料を確認しておく

受け取った記念硬貨は、そのままお釣りとして別のお客さんに渡すこともできます。手数料が気になるお店では、そうして回していくのも1つの方法です。

使わずに取っておいた方がいい記念硬貨もあります

記念硬貨は使えますが、全部を使ってしまうのが正解とは限りません。ここが大事なところです。

銀の目安が額面を大きく上回る銀貨

千円銀貨と昭和39年の東京オリンピック100円銀貨は、銀の重さで見た目安が額面を大きく上回ります。昭和39年の東京オリンピック千円銀貨も、銀18.5gで目安は約4,886円です。

ただ、店の提示額は銀の目安どおりとは限りません。同じ千円銀貨でも、2026年11月の各社の公表価格を見ると、数倍の開きがあることもあります。

5千円銀貨・1万円銀貨は、使うのも十分ありです

反対に、5千円銀貨と天皇陛下御在位60年記念の1万円銀貨は、銀の目安が額面を下回ります。1万円銀貨は純銀20gなので、264.11円/gで見ると約5,282円です。

つまり、額面の10,000円として使えば、銀の目安より多い金額の支払いに充てられるということです。店の査定で額面より高い金額が出なければ、使うか窓口で替えるのが確実な場合もあります。

ただし、5千円や1万円の硬貨は普段あまり見かけないので、お店の人が戸惑うこともあります。高額の会計の時に、有人レジで先に一言かけて使うのがスムーズですよ。

ケース入り・セットのままの硬貨

プルーフ貨幣セットやミントセットは、造幣局が「購入価格でのご使用はできません」と案内しているとおり、使えば額面ぶんにしかなりません。例えばミントセットの6種類を全部使っても、額面を足すと666円です。

セットとしての評価は店によって分かれます。ばらして使う前に、一度査定で金額を聞いておくと後悔しません。

使ってから気づいても戻りません

お店で使った記念硬貨や、金融機関で両替した記念硬貨は、手元に戻ってきません。造幣局によると、両替で回収された記念貨幣は鋳つぶされて新しい貨幣の材料になります。迷う1枚は、使う前に取りのけておきましょう。

記念硬貨を使う前に取りのけておきたい種類を確かめる流れの図解

『銀貨だけ分けるのは自信がない』という時は、全部まとめて査定に出してから、使うものと売るものを分けるのも手です。おたからやは、仕分けをせず缶に入ったままの状態で持ち込んでよいと案内していて、LINE査定や出張査定は無料です。

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記念硬貨の査定額を確かめる

銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

種類ごとの価値の決め方は記念硬貨の価値はいくら?で、500円の記念硬貨の種類は500円記念硬貨の価値一覧で確かめられます。

よくある相談:お店で記念硬貨は使える?

Yahoo!知恵袋などに寄せられている相談から、記念硬貨を使う場面のものを3つ選んで答えます。

「お客さんが持ってきた500円の記念硬貨は、普通に500円として受け取っていい?」

受け取って大丈夫です。白銅貨やバイカラー・クラッド貨の500円記念硬貨は、額面どおりの500円として使えるお金です。

心配な時は、刻まれた「500」の文字と、記念行事の名前を見てみてください。気になる場合は責任者に確認してから受け取れば十分です。

「コンビニで500円の記念硬貨を出したら、使えないと言われた」

断られるとびっくりしますよね。コンビニでは、硬貨を機械で数えるレジやセルフレジを使っていることがあり、記念硬貨がそこに通らない場合があります。

こういう時は、有人レジで手で受け取ってもらえるか聞いてみるか、窓口で普通の500円玉に替えてから使うのがスムーズです。銀行での替え方と手数料は記念硬貨は銀行で交換できる?で比べています。

「長野オリンピックの500円玉を自販機に入れたら戻ってきた。もう使えないの?」

使えなくなったわけではありません。造幣局の記念貨幣一覧では、長野オリンピックの500円は白銅貨で直径26.5mmです。財務省の言う「素材や大きさが違う」硬貨なので、機械がはじいてしまうことがあるんです。

自動販売機ではなく、有人のレジで使えば500円の支払いになります。機械ごとの事情は記念硬貨は自販機・ATM・セルフレジで使える?でくわしく見ています。

よくある質問

記念硬貨は何年たっても使えますか?

使えます。財務省は、昭和39年の東京オリンピック記念千円銀貨幣以降の記念貨幣は、全て通常の貨幣と同じように使えると説明しています。

記念硬貨でお釣りをもらうと、記念硬貨は返ってきますか?

返ってくるのは普通のお釣りです。記念硬貨はお店のお金として扱われ、そのまま別の人へのお釣りになったり、金融機関に入金されたりします。

1万円の記念銀貨でも買い物に使えますか?

使えます。天皇陛下御在位60年記念の1万円銀貨なら、10,000円の支払いになります。ただし高額の硬貨はお店が受け取りに慣れていないこともあるので、会計の前に一言かけておくと安心です。

記念硬貨で払うと、お店の人に嫌がられませんか?

1種類20枚以内なら、お金として受け取ってもらえるのが原則です。それでも機械に通らないことはあるので、会計の前に一言かけて、無理そうなら普通のお金で払う、と決めておくと気まずくなりません。

外国の記念コインや記念メダルも使えますか?

使えません。日本で使えるのは、財務省の記念貨幣一覧に載っている日本の記念貨幣です。記念メダルは貨幣ではないので、お店の支払いには使えません。

まとめ

この記事の要点
  • 記念硬貨は法律で定められたお金で、有人レジなら額面どおりに使える
  • 断られる理由の多くは、硬貨を数える機械やセルフレジに通らないこと
  • 1回の支払いで使えるのは1種類20枚まで
  • 千円銀貨や昭和39年の100円銀貨は、銀の目安が額面を大きく上回るので使う前に考える
  • 迷う時は、使う前にまとめて査定に出して仕分けるのも1つの方法
記念硬貨の価値.jp

記念硬貨の価値.jp 編集部

500円・100円の記念硬貨、千円銀貨・5千円銀貨・1万円銀貨、プルーフ貨幣セットやミントセットなど、日本の記念硬貨を損しない形でお金に戻すために、種類の見分け方・価値の考え方・銀行での替え方・売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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