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父の遺品に、御在位60年と書かれた記念硬貨が3枚入ったケースがありました。セットのまま売った方が高くなりますか?
3枚そろっていると、ひとまとめで値段がつきそうに思えますよね。実はこの3枚、額面ごとに素材がまったく違うので、1枚ずつ物差しを変えて見るのが近道なんです。
在位60年記念硬貨は、昭和の終わりに出た天皇陛下の記念硬貨です。500円・1万円・10万円と額面の幅が広いので、どれがどのくらいなのか迷いやすいんですよね。
結論から言うと、500円は額面が基準、1万円銀貨は銀の目安が額面を下回り、10万円金貨は金の相場で別に見てもらう物です。この記事では、3枚を見分ける方法と、手放す時の順番が分かります。
御在位60年の記念硬貨は3種類、年銘は2つ
まずは、財務省・造幣局の記念貨幣一覧で、天皇陛下御在位60年の記念硬貨を確かめておきましょう。昭和61年に3種類が出て、昭和62年には10万円金貨だけが追加で発行されています。
| 額面 | 年銘 | 素材 | 量目・直径 | 発行枚数(造幣局) | 引換開始日 |
|---|---|---|---|---|---|
| 500円 | 昭和61年 | 白銅(銅750・ニッケル250) | 13g・30mm | 50,000,000枚 | 昭和61年10月21日 |
| 1万円 | 昭和61年 | 純銀 | 20g・35mm | 10,000,000枚 | 昭和61年11月10日 |
| 10万円 | 昭和61年 | 純金 | 20g・30mm | 10,000,000枚 | 昭和61年11月10日 |
| 10万円 | 昭和62年 | 純金 | 20g・30mm | 1,000,000枚 | 昭和62年5月13日 |
3種類とも、造幣局の販売品ではなく、金融機関の窓口で額面と引き換えて出た記念硬貨です。昭和61年在位60年記念硬貨と言えば、ふつうはこの3枚のことを指します。
1万円と10万円は、当時「天皇陛下御在位六十年記念のための十万円及び一万円の臨時補助貨幣の発行に関する法律」で発行されました。今の「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」の附則で、この法律で発行された貨幣とみなすと定められています。
『昭和の古いお金だから、もう使えないのでは』と心配する方もいますが、大丈夫です。昭和61年御在位60年の硬貨は、どれも今も額面で通用します。
「即位60年」と呼ばれることもあります
検索や会話では、昭和天皇即位60年記念硬貨と呼ばれることも多いです。天皇陛下即位60年記念硬貨、天皇陛下御即位60年記念硬貨という言い方も、同じ3枚のことを指していると考えてよいでしょう。
正式な名前は「天皇陛下御在位60年記念」です。平成2年と令和元年に出た「天皇陛下御即位記念」は、別の記念硬貨なので分けておきましょう。
呼び方が違っても、手元の硬貨に「昭和61年」か「昭和62年」と入っていれば、この記事の3種類のどれかです。年銘が平成2年や令和元年なら、御即位記念の500円や金貨のほうですね。
買取店に問い合わせる時も、「昭和61年の御在位60年記念の1万円」のように、年銘と額面を添えて伝えると話が早く進みます。
昭和天皇御在位60年記念硬貨と昭和のほかの記念硬貨を並べて見たい方は、昭和の記念硬貨一覧と価値が便利です。
手元の1枚はどれ?大きさと重さで見分ける
ケースから出した硬貨は、額面の文字が小さくて読みにくいこともあります。そんな時は、大きさと重さがヒントになります。

- いちばん大きい35mmの硬貨は、1万円銀貨
- 30mmで重さが13gなら、500円白銅貨
- 30mmで重さが20gなら、10万円金貨
- 10万円金貨には、昭和61年銘と昭和62年銘がある
ここで気をつけたいのが、500円と10万円金貨の直径がどちらも30mmだということです。見た目の大きさだけで判断すると、取り違えることがあるんです。
一方、1万円銀貨と10万円金貨は、重さが同じ20gです。手に持った重さだけで決めず、額面の文字と色を確かめておきましょう。
本物かどうか不安な時は
オークションで似た物を見て『うちのも偽物かも』と不安になる方もいるようです。出品名に「レプリカ」とある物は、名前のとおり複製品で、記念硬貨とは別物です。
家族が当時窓口で引き換えた物なら、まずは上の表の量目と直径に合っているかを見てみてください。それでも迷う時は、買取店の査定で確かめてもらうのが確実です。
ケースや袋が残っていたら、そのままにしておく
3枚が1つのケースに収まっている場合、ケースは家族や販売店が用意した物かもしれません。どこの物でも、中身を出したり、ケースを捨てたりしないでおきましょう。
ケースに入っていると、硬貨どうしがこすれず、傷がつきにくいんです。査定に出すなら、ケースや袋、一緒にあった紙もまとめて持っていくと話が早く進みます。
逆に、すでにケースから出てしまっている物も、心配はいりません。使うか額面で替えるなら、ケースの有無は関係ないからです。
天皇御在位60年記念貨幣の価値は、額面ごとに物差しが違う
ここが大事なところです。同じ記念でも、素材が違えば価値の考え方も違います。
500円は白銅貨なので額面の500円が基準です。1万円銀貨は銀の重さで見ると額面に届きません。10万円金貨は金の相場で見方が変わるので、査定で確かめましょう。
| 額面 | 物差し | 手放し方の基本 |
|---|---|---|
| 500円 | 額面 | 使うか、手数料のかからない窓口で替える |
| 1万円銀貨 | 銀の目安と額面を比べる | 査定で額面より高ければ売る。届かなければ額面で替える |
| 10万円金貨 | 金の相場と店の評価 | まず査定で金額を聞く |
在位60年記念銀貨は、銀の値段がいくらなら額面に届く?
天皇在位60年銀貨は、純銀20gです。田中貴金属が2026年11月2日17:00に公表した銀の店頭買取価格264.11円/g(税込)で計算すると、銀としての目安は約5,282円になります。
これは記事執筆時点の参考値で、銀地金の価格なので、記念硬貨の買取価格そのものではありません。それでも額面の1万円とは、まだ差があります。
逆から計算してみましょう。1万円を銀20gで割ると、1gあたり500円です。
銀の店頭買取価格がそこまで届かないうちは、素材の目安は額面を下回る、ということなんです。
2026年11月2日の264.11円/gは、その500円の半分ほどです。昭和61年銀貨は「額面の1万円が下限の目安」と考えておくと、判断がぶれません。

手元に何枚もある時は、額面の合計を先に出す
例えば、500円が3枚、1万円銀貨が2枚あったとします。額面を足すと21,500円です。
1万円銀貨2枚を銀の目安で見ると、約5,282円の2枚分で約10,564円です。額面の2万円とはかなり差があるので、銀貨は額面の2万円を基準に査定の金額を聞くことになります。
| 手元の例 | 額面の合計 | 素材で見た目安 | 先に考えること |
|---|---|---|---|
| 500円3枚 | 1,500円 | 白銅なので出さない | 使うか替えるか |
| 1万円銀貨2枚 | 20,000円 | 約10,564円 | 査定で額面を超えるか |
| 合計 | 21,500円 | 銀貨分だけ約10,564円 | 額面を下限の目安にする |
『銀貨なんだから、銀の値段で売れば得をするはず』と思いがちですが、この銀貨に限っては逆なんです。額面の方が高いことを覚えておくだけで、安く手放す心配が減りますよ。
1万円銀貨だけをくわしく知りたい方は、昭和61年の1万円銀貨の価値を読んでみてください。
御在位記念500円の価値
御在位記念500円の価値は、額面の500円が基準です。白銅は銅とニッケルの合金で、銀色に見えても銀は入っていません。
500円だけの見方は、御在位60年記念500円硬貨の価値にまとめています。
10万円金貨は、この記事では種類の紹介だけ
10万円金貨は純金の記念硬貨で、500円・1万円とは見方が別です。金貨買取本舗は公式サイトで「1万円銀貨・500円白銅貨は両替品ですが10万円金貨は金相場状況により両替か買取品になるかが変わります」と説明しているので、金貨は額面で替える前に査定で金額を聞いておきましょう。
在位60年記念硬貨のセットは、どう売ればいい?
『3枚セットなら、セットの値段がつくはず』と思う方も多いはずです。ただ、3種類とも窓口で1枚ずつ引き換えた硬貨なので、ケースにまとまっていても中身は1枚ずつ見てもらうことになります。
3枚を額面で足すと、10万円金貨1枚・1万円銀貨1枚・500円1枚で110,500円です。この額面を「最低限、戻せる金額」として持っておき、査定の金額と比べて1枚ずつ決めていきます。
天皇在位60年記念硬貨セットの買取価格を公表している大手は、2026年11月4日に調べた範囲では見当たりませんでした。御在位60年銀貨の買取価格も、500円の買取価格も、公式ページに数字は出ていません。
- 金貨買取本舗は、御在位60年の1万円銀貨・500円白銅貨を「両替となる記念硬貨」に挙げている
- 大黒屋の銀貨の買取価格表(2026年11月2日更新)に、御在位60年の1万円銀貨の行は見当たらない
- おたからやは、記念硬貨の参考価格をすべて「ASK(問い合わせ)」にしている
だから、天皇御在位60年記念貨幣の買取価格は、査定で聞くのがいちばん早いんです。昭和天皇在位60年記念硬貨の買取価格を比べる時は、同じ日に、同じ3枚を見てもらうと比べやすくなります。
天皇陛下御在位60年記念硬貨の買取に出すなら、金貨がある時ほど、まとめて査定で金額を聞いておく意味があります。在位60年銀貨の買取も、500円も、その場で一緒に見てもらえますよ。
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記念硬貨の査定額を確かめる
銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
昭和61年記念硬貨の買取に出す時は、磨いたり洗ったりしないでおきましょう。造幣局は、銀は長く置けば変色は避けられず、どの手入れ方法も表面を傷める可能性があると説明しています。
天皇即位60年記念硬貨の買取でよくあるのは、提示額を聞いてから1枚ずつ「売る・替える」を分けるやり方です。全部を同じ店に売る必要はありません。
査定の時に聞いておきたいこと
査定では、金額だけでなく内訳を聞いておくと、あとで比べやすくなります。窓口では、例えば次のように聞いてみてください。
- 「3枚それぞれの金額を教えてもらえますか」
- 「ケースに入ったままと、硬貨だけで金額は変わりますか」
- 「1万円銀貨は、額面より高くなりますか」
内訳が分かれば、「金貨だけ売って、銀貨と500円は額面で替える」といった分け方ができます。ケースは、中身と一緒に持っていきましょう。
買取店では、本人確認書類の提示を求められます。古物営業法にもとづく確認なので、運転免許証などを忘れずに用意しておきましょう。
額面で替えるなら、窓口選びで手取りが変わる
査定の結果、500円と1万円銀貨は額面で替えると決めたとします。その時に気をつけたいのが、大手銀行の記念貨幣の手数料です。
- ゆうちょ銀行の窓口(通常の硬貨と合わせて100枚までは無料)
- 日本銀行の本店・支店(引換えの手数料を取らないと案内)
- 三菱UFJ銀行(記念貨幣は100枚まで770円)
- 三井住友銀行(100枚まで990円・口座入金のみ)
例えば、500円2枚と1万円銀貨1枚の11,000円分を三菱UFJ銀行で入金すると、手取りは10,230円です。ゆうちょ銀行の窓口なら、11,000円がそのまま残ります(2026年11月4日時点の各行公式ページ)。
三井住友銀行は、記念貨幣の両替や振込は受けておらず、口座への入金だけです。三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行とも、枚数を数えたあとで入金をやめても手数料がかかると案内しています(みずほ銀行は2025年8月時点の公式ページ)。
『どうせ数枚だし、近くの銀行でいいか』と思いがちですが、1万円銀貨が入ると金額が大きいぶん、窓口の選び方で差が出ます。出かける前に、どの窓口に行くかだけ決めておきましょう。
日本銀行で替える時の手順
日本銀行は、本店とすべての支店で記念貨幣の引換えを受け付けています。少し手間はかかりますが、手数料を取らないと案内している窓口です。
- 近くの日本銀行の本店・支店を調べる
- 事前に予約を入れる
- 平日の9:00から15:00の間に持ち込む
- 窓口で通常の貨幣と引き換えてもらう
日本銀行は郵送での引換えはしていません。遠くて行けない方は、ゆうちょ銀行の窓口を選ぶと動きやすいですよ。
お店で使うという手もあります
500円や1万円銀貨は、そのまま買い物に使うこともできます。同じ種類の貨幣は、1回の支払いで20枚までが法律上の上限です。
レジでは「昭和61年の記念の1万円なんですが、使えますか」とひと声かけてみてください。見慣れない硬貨なので、先に伝えておくとやりとりがスムーズです。
自動販売機やセルフレジは、大きさや重さの違いで通らないことがあります。使うなら、有人のレジを選んでおきましょう。
金融機関で替えた記念硬貨は、日本銀行を経て造幣局に戻り、鋳つぶされると造幣局は説明しています。金貨や銀貨を替える前に、査定の金額を一度聞いておきましょう。
よくある相談:御在位60年の記念硬貨
知恵袋で多かった相談を3つ選んで、要点をまとめて答えます。
御即位記念や5千円銀貨と一緒に、在位60年の1万円の価値が知りたい
平成2年の御即位記念500円、平成2年の裁判所100年と花の万博の5千円、御在位60年の1万円がある、という相談です。
4枚とも、額面を下限の目安として考えてみてください。御即位の500円は白銅貨で額面が基準、5千円銀貨と1万円銀貨は銀の目安が額面を下回ります。査定で額面より高い提示が出た物だけ売る、という順番がおすすめです。
4枚の額面を足すと、500円+5,000円×2枚+1万円で20,500円です。この金額より高い提示が出るかどうかを、査定で確かめてみてください。
5千円銀貨の見方は、5000円記念硬貨の価値でくわしく紹介しています。
拾万円の金色の硬貨と1万円、500円の買取相場は?
10万円金貨と1万円銀貨、500円がそろっている、という相談です。
金色の10万円は金貨なので、3枚の中ではいちばん査定で確かめたい1枚です。1万円と500円は「両替となる記念硬貨」に挙げている店もあるので、額面と比べて決めましょう。
相場を先に知りたい気持ちは自然です。ただ、御在位60年の1万円銀貨と500円の買取価格を公表している大手は見当たらないので、査定の金額を額面と並べるのがいちばん確かな比べ方なんです。
御即位60年の記念硬貨、これって偽物?
手元の在位60年記念硬貨が本物か不安、という相談です。
ネットで似た物を見て、うちのも偽物なんじゃないかと心配になってきました。
まずは造幣局の公式値の量目と直径に合っているかを確かめてみてください。家族が当時窓口で引き換えた物なら、その経緯も手がかりになります。不安が残る時は、査定で見てもらうと安心ですよ。
よくある質問
在位60年記念硬貨は、今もお金として使えますか?
使えます。財務省は、記念貨幣は通常の貨幣と同じように使えると説明しています。ただ、自動販売機などでは使えないことがあります。
昭和62年の御在位60年記念硬貨はありますか?
財務省・造幣局の記念貨幣一覧では、昭和62年銘は10万円金貨だけです。500円と1万円銀貨は昭和61年銘だけが出ています。
在位60年の1万円銀貨は、銀として高く売れますか?
純銀20gで、2026年11月2日の田中貴金属の銀の店頭買取価格で見ると約5,282円です。額面の1万円を下回るので、査定で額面より高い提示が出た時に売るのが目安です。
昭和61年の記念硬貨は、御在位60年のほかにもありますか?
財務省・造幣局の記念貨幣一覧では、昭和61年銘の記念硬貨は御在位60年の500円・1万円・10万円の3種類だけです。
ケースから出して保管していても大丈夫ですか?
使うか替えるなら問題ありません。査定に出すなら、磨かずにそのまま持ち込みましょう。
まとめ
- 御在位60年の記念硬貨は500円・1万円・10万円の3種類で、10万円だけ昭和62年銘もある
- 500円と10万円は同じ30mm、1万円と10万円は同じ20gなので、額面の文字で確かめる
- 500円は額面が基準、1万円銀貨は銀の目安が額面を下回る
- セットでも中身は1枚ずつ見てもらい、額面の合計を下限の目安にする
- 額面で替えるなら、ゆうちょ銀行か日本銀行の窓口が手元に残る
天皇陛下のほかの記念硬貨は天皇陛下の記念硬貨一覧と価値で、記念硬貨全体の見方は記念硬貨の価値はいくら?で確かめられます。







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