遺品の記念硬貨はどうする?家族で決めてから仕分けて現金化する流れ

遺品から出てきた記念硬貨の扱い方を表したアイキャッチ

当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。

記念硬貨を持っている人

父の遺品を整理していたら、記念硬貨が箱にまとめて出てきました。父が大事にしていた物だと思うと、どう扱えばいいのか迷ってしまって。

案内役

大切に取ってあった物ですもんね。急いでお金に替えなくても大丈夫です。まずはご家族で何を残すか話してから、残りを仕分けていきましょう。

遺品の中から記念硬貨が出てくると、『売ってしまっていいのかな』『価値がある物だったら困る』と手が止まりますよね。

結論から言うと、遺品の記念硬貨は「家族で残す物を決める」「記録しながら仕分ける」「額面の物と査定に出す物に分けて現金化する」の順に進めると迷いません。この記事では、その流れと、各段階で気をつけたいことが分かります。

目次

遺品の記念硬貨は、まず家族で「残す物」を決めましょう

記念硬貨は、今も使えるお金です。財務省は、記念貨幣は法律で貨幣と定められていて、全て通常の貨幣と同じように使えると案内しています。

だからこそ、急いで手放す必要はありません。先に家族で話しておくと、あとで『あれは取っておきたかった』という行き違いを防げます。

家族で話しておきたいこと
  • 形見として手元に残したい記念硬貨はあるか
  • 誰が持ち帰るか、どう分けるか
  • 残りを使うのか、売るのか、窓口で替えるのか
  • 売ったお金や替えたお金を誰が受け取るか

例えば、こんな声のかけ方なら話を切り出しやすいはずです。「お父さんの記念硬貨、残したい物があったら先に取っておいてね。残りは仕分けてからどうするか決めよう」。

形見に向く物、向かない物

千円銀貨やケース入りのセットは、眺めて楽しめる形見になりやすい物です。一方で、袋にまとめて入った500円や100円の白銅貨は、使ったり替えたりしても困らない物が多いんです。

記録しながら仕分ける手順

残す物が決まったら、残りを仕分けます。遺品の場合は、家族があとで見返せるように記録を残しておくと安心です。

遺品の記念硬貨の仕分け方
  1. 箱や缶から出す前に、そのままの状態で写真を撮る
  2. ケースや台紙に入った物は、開けずに取りのける
  3. 残りを額面ごとに並べ、種類ごとに枚数を数える
  4. 額面・記念の名前・枚数をメモにして家族に共有する
  5. 千円銀貨と昭和39年の東京オリンピック100円銀貨を、査定の候補に移す
遺品の記念硬貨を家族で確かめて仕分ける流れの図解

記念硬貨の名前は、硬貨やケースに書かれた記念行事の名前で見分けられます。財務省によると、記念貨幣は昭和39年の東京オリンピック記念千円銀貨幣が最初で、それより前の記念貨幣はありません。

昭和39年より古い年号の硬貨は、記念硬貨ではない古いお金の可能性があります。そうした物はこのサイトでは扱っていないので、記念硬貨とは分けて保管しておきましょう。

名前が分かったら、種類ごとの価値の目安は記念硬貨の価値はいくら?で確かめられます。1枚ずつ調べるのが大変なら、千円銀貨とセットだけ調べれば十分ですよ。

遺品整理でやりがちなこと
  • 黒ずんだ銀貨を磨いてしまう(造幣局はどの手入れも表面を傷める可能性があると説明)
  • ケースや外箱を片付けのついでに捨ててしまう
  • 記念メダルを記念硬貨と思い込み、窓口に持ち込む

記念メダルは貨幣ではないので、窓口で額面に替えることはできません。ケースについては、大黒屋が専用ケース無しの銀貨単体は表示金額の半分になると明記しています。

中身ごとに、現金化の道を選びます

仕分けが済んだら、中身ごとに現金化の方法を選びます。ここでの物差しは、額面と銀の目安です。

中身現金化の道目安(記事執筆時点)
千円銀貨(平成14年以降・純銀31.1g)査定で金額を聞いてから決める銀の目安は約8,214円
昭和39年の東京オリンピック千円銀貨査定で金額を聞いてから決める銀の目安は約4,886円
5千円銀貨・1万円銀貨査定額が額面より高ければ売る、低ければ窓口で替える銀の目安は額面を下回る
500円・100円の白銅貨・クラッド貨使う、または窓口で額面に替える額面が基準
プルーフ貨幣セット・ミントセット開けずに査定年銘と付属品で評価が分かれる

銀の目安は、田中貴金属が2026年11月2日17:00に公表した銀の店頭買取価格264.11円/g(税込)に銀の重さを掛けた参考値です。銀地金の価格なので、記念硬貨の買取価格そのものではありません。

白銅貨を窓口で替える時は、手数料に気をつけましょう。2026年11月4日時点の各行公式ページでは、三菱UFJ銀行は記念貨幣100枚まで770円、三井住友銀行は100枚まで990円(口座入金のみ)です。

ゆうちょ銀行の窓口は、通常の硬貨と合わせて1〜100枚なら無料です。日本銀行の本店・支店も、予約をすれば引き換えてもらえます。窓口ごとの手取りは記念硬貨の換金方法で比べられます。

遺品の記念硬貨を中身ごとに現金化する道を示した図解

量が多くて家から運び出せない時は、出張査定を使う方法もあります。おたからやは出張料・査定料・買取手数料が無料で、仕分けをせず缶や段ボールに入ったままでも持ち込んでよいとしています。

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記念硬貨の査定額を確かめる

銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

箱いくつ分もある時の分け方は大量の記念硬貨を手放す方法で、捨てずにお金に戻す方法の全体は記念硬貨の処分方法で見られます。

相続や税金が気になる時は

遺品の記念硬貨は、相続の財産の一部になることもあります。ここは家族だけで決めず、専門家に聞いておくと安心です。

相続での評価は税理士・税務署へ

国税庁が記念硬貨の評価方法を個別に示したものは見当たりません。相続税法では財産は取得の時の時価で評価するのが原則なので、相続税の申告が関わる場合は、税理士や税務署に相談してみてください。

売った時の税金も気になりますよね。国税庁は、生活に通常必要な動産の売却は非課税としつつ、貴金属や骨とう等で1個または1組30万円を超える物は除くと説明しています。

記念硬貨がどちらに当たるかは個別の判断になります。相続の進め方は相続した記念硬貨の扱いでくわしく見ています。

よくある相談:親や祖父母の記念硬貨が出てきた

Yahoo!知恵袋などに寄せられている、遺品や実家から出てきた記念硬貨の相談から選んで答えます。

「実家からEXPO’70の昭和45年の100円が出てきた。価値はある?」

造幣局の記念貨幣一覧では、日本万国博覧会記念の100円は白銅貨で、発行枚数は40,000,000枚です。素材は貴金属ではないので、額面の100円が基準と考えておきましょう。

使うなら有人のレジで、まとめて替えるなら窓口へ。形見として1枚だけ残しておく、という選び方もありますよ。

「昭和39年の1000円銀貨が、たんすの整理で出てきた。お宝になる?」

昭和39年の東京オリンピック記念千円銀貨は、銀925の20gで、銀の重さは18.5gです。銀の目安は約4,886円で、額面の1,000円を大きく上回ります。

財務省と造幣局の一覧では発行枚数は15,000,000枚あるので、珍しさより銀の価値で見る物です。額面で替える前に、査定で金額を聞いてみてください。

「父から変わった硬貨をもらった。天皇陛下御在位50年の100円は?」

造幣局の記念貨幣一覧では、天皇陛下御在位50年記念の100円は昭和51年銘の白銅貨で、発行枚数は70,000,000枚です。額面の100円が基準になります。

お父さんからもらった物なら、無理に手放さず、記念に何枚か残しておくのもいいですよね。残りは買い物で使えば、そのまま100円として役に立ちます。

記念硬貨を持っている人

高齢の母に「この記念硬貨、どうにかして」と頼まれました。母の物を私が売ってもいいんでしょうか?

案内役

持ち主のお母さんが了解していれば、代わりに手続きを進める形になります。売る店の決まりは店ごとに違うので、行く前に確かめておきましょう。

よくある質問

遺品の記念硬貨は、四十九日が終わるまで手を付けない方がいいですか?

決まりはありませんが、家族で話してからの方が行き違いは起きにくいです。記念硬貨は腐ったり使えなくなったりしないので、落ち着いてから進めても大丈夫です。

遺品の銀貨が黒くなっています。売れますか?

黒くなっていても査定に出せます。造幣局は銀の記念貨は長く置けば変色は避けられないと説明していて、おたからやも傷や変色があっても買取可能と案内しています。磨かずにそのまま見てもらいましょう。

形見分けで記念硬貨を分ける時の目安はありますか?

額面で分けるか、銀の目安で分けるかを家族で先に決めておくと揉めにくくなります。銀貨の評価は店ごとに違うので、気になるなら査定額を聞いてから分ける方法もあります。

まとめ

この記事の要点
  • 遺品の記念硬貨は今も使えるお金。急がず家族で残す物を決める
  • 写真とメモで記録しながら、額面ごとに仕分ける
  • 千円銀貨とセットは査定、白銅貨は使うか窓口へ
  • 5千円・1万円銀貨は査定額と額面を比べて決める
  • 相続での評価は国税庁の個別の説明がないので、税理士や税務署に相談
記念硬貨の価値.jp

記念硬貨の価値.jp 編集部

500円・100円の記念硬貨、千円銀貨・5千円銀貨・1万円銀貨、プルーフ貨幣セットやミントセットなど、日本の記念硬貨を損しない形でお金に戻すために、種類の見分け方・価値の考え方・銀行での替え方・売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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