記念硬貨の変色・傷は売れる?磨かずにそのまま出した方がいい理由

変色した記念硬貨を磨かずに扱うことを表したアイキャッチ

当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。

記念硬貨を持っている人

しまっておいた千円銀貨が、ところどころ黒く変色していました。売る前に磨いてきれいにした方が、高く見てもらえますよね?

案内役

実は、その逆なんです。造幣局も買取店も、磨いたり洗ったりせずにそのまま見せることをすすめています。

久しぶりに出した記念硬貨が黒ずんでいたり、細かい傷がついていたりすると、『これじゃ売れないかも』と心配になりますよね。

結論から言うと、変色や傷があっても記念硬貨は売れますし、額面のお金としての値打ちも残っています。大事なのは、手を加えずにそのまま査定に出すことです。

この記事を読めば、変色した記念硬貨をどう扱えば損をしないかが分かります。

目次

変色や傷のある記念硬貨も、買取できると案内されています

『黒くなった物なんて、引き取ってもらえないのでは』と思う方も多いはずです。ところが、買取店の公式ページを見ると、状態の悪い記念硬貨も受け付けているんです。

先に結論

変色や傷があっても、多くの買取店は買取できると案内しています。ただし、状態は査定で見られるので、自分で磨いて傷を増やさないことが一番の対策です。

買取店公式ページでの案内(要旨)
おたからや流通で使ったり長年の保管で傷や変色が出たりした物でも買取できる。洗浄せずそのまま持ち込んでほしい
バイセル汚れや傷があっても買取できる。自分で磨いたり洗ったりすると価値を下げるおそれがある
なんぼや傷や汚れがあっても買取価格に大きく影響することはない。自分で手入れする必要はない
買取大吉古銭のページで、削れや汚れ、表面のくすみ、しみがあっても買取できると案内

どの店も、きれいにしてから持ってきてほしい、とは書いていません。共通しているのは「そのままで」という案内です。

記念硬貨の価値は、変色しても3つの物差しで見ます

白銅貨やクラッド貨の記念硬貨は、もともと額面が基準です。変色していても、法律で決められたお金であることは変わりません。

銀貨は、銀の重さで見た目安があります。例えば昭和39年の東京オリンピック記念100円銀貨は銀2.88gで、田中貴金属が2026年11月2日17:00に公表した銀の店頭買取価格264.11円/g(税込)で計算すると約761円です。

これは銀地金の値段から出した記事執筆時点の参考値で、記念硬貨の買取価格そのものではありません。とはいえ、黒ずんでいても中の銀の重さが減るわけではないんです。

銀の記念硬貨が黒く変色するのは、避けられないこと

造幣局は、素材が銀や銀合金の記念貨は、その性質上、長く置いておけば変色して黒くなることは避けられないと説明しています。

つまり、銀貨の黒ずみは保管が悪かったせいとは限りません。『ちゃんとしまっていたのに』と落ち込む必要はないんですよ。

素材主な記念硬貨変色や傷についての公式・店の説明価値の物差し
銀・銀合金千円銀貨、5千円銀貨、1万円銀貨、昭和39年の100円銀貨造幣局:長く置けば黒く変色するのは避けられない銀の重さの目安と額面を比べる
白銅・黄銅500円・100円の白銅貨、ニッケル黄銅貨おたからや:無理に洗ったり布で強く擦ったりすると微細な傷がつく額面が基準
バイカラー・クラッド平成20年以降の500円、東京2020の100円など傷や変色があっても買取できるという店の案内は同じ額面が基準
プルーフ貨幣・セットプルーフ貨幣セット、ミントセットおたからや:専用ケースやセットの状態は傷がつきにくい店ごとの査定で確かめる

造幣局は、無理にきれいにしようとせず、長い年月を経たことで生まれた風合いとして、そのまま持っておくか使うことをすすめています。

変色や傷のある記念硬貨を素材ごとにどう扱うかの図解

磨く・洗うと、なぜ価値を下げてしまうの?

造幣局の貨幣Q&Aには手入れの方法も載っていますが、「どの方法も表面を傷める可能性があり、あまり好ましくはありません」と書かれています。

記念硬貨を持っている人

重曹や歯磨き粉で軽くこするくらいなら、大丈夫じゃないですか?

案内役

軽くでも、表面にこすった跡が残ることがあります。黒ずみが取れても、細かい傷が増えたら元には戻せないんです。

特に気をつけたいのが、漂白剤やアルカリ性の洗剤です。造幣局は、化学反応で変色し、元に戻すことはできないと説明しています。

やってしまいがちな手入れ
  • 布や消しゴムでこすって光らせる
  • 酢やクリーナー液に漬ける
  • 漂白剤やアルカリ性の洗剤で洗う
  • 研磨剤の入った物で磨く

もう磨いてしまった、という方もいるかもしれません。その場合は、それ以上手を加えずに止めておきましょう。

元に戻そうとして別の薬品を試すと、状態がさらに変わってしまうことがあります。

もう一つ知っておきたいのが法律です。貨幣損傷等取締法は「貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない」と定めていて、削ったり穴をあけたりして作り替えることは禁じられています。

傷みがひどい記念硬貨は、日本銀行の基準で額面に替えられます

ひどく変色した白銅貨や、傷だらけの記念硬貨は、『もうお金として使えないのでは』と思いますよね。そんな時は、日本銀行の引換えの基準が目安になります。

記念硬貨を持っている人

緑っぽいしみが出て、文字も少し読みにくくなった100円玉があります。これでも替えてもらえますか?

案内役

模様が分かれば、日本銀行の基準では額面の全額で引き換えられます。下の表で、手元の物がどこに当たるか見てみましょう。

日本銀行は、記念貨も引換えの対象だと案内しています。損傷した貨幣の基準は、模様が認識できることが前提です。

日本銀行の損傷貨幣の基準引換えの扱い
金貨以外の貨幣で、量目の2分の1を超えるもの額面価格の全額で引換え
災害などやむを得ない理由で量目が減った物模様が認識できれば全額で引換え
基準を満たさない物失効

変色や小さな傷くらいなら、模様は分かることが多いはずです。窓口は本店とすべての支店で、事前の予約をお願いしていて、受付は月曜から金曜の9:00〜15:00です。

「売る」と「額面に替える」で、汚れの扱いが違います

日本銀行は、汚れのひどい貨幣は水洗いのうえ乾燥させて持ち込むよう案内しています。これは額面に替える時の話です。買取店で査定してもらう物は、洗わずにそのまま見せましょう。

ATMでの入金も、みずほ銀行は硬貨の状態(キズや汚れの付着等)によっては入金できない場合があると案内しています。傷みのある記念硬貨は、窓口で替える方が確実です。予約のしかたは日本銀行で記念硬貨を交換する方法で見られます。

変色した記念硬貨を、そのまま査定に出す手順

売ると決めたら、きれいにする手間をかけずに、そのまま見てもらうのが近道です。

変色した記念硬貨の出し方
  1. 手入れはせず、今の状態のまま触らないでおく
  2. 専用ケースや外箱がある物は、ケースに入れたままにする
  3. 銀貨とそれ以外を大まかに分けておく(分けなくても持ち込める店もある)
  4. 変色している物も、写真を撮ってLINE査定などで聞いてみる
  5. 提示額に納得できなければ、売らずに持ち帰る

おたからやは、LINE査定が無料で、提示額に納得できなければキャンセルできると案内しています。仕分けをせず、缶に入ったままで持ち込んでよいとも書いています。

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記念硬貨の査定額を確かめる

銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。

査定料無料公式サイトで査定方法を確認する

買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

ケースから出してしまった物の考え方はケースなし・袋から出した記念硬貨の価値で、色付きの銀貨の扱いはカラー記念硬貨の価値で詳しく見ています。

変色した記念硬貨を手入れせずに査定に出すまでの手順の図解

よくある相談:変色した記念硬貨はきれいにしてから売るべき?

Yahoo!知恵袋に寄せられている、記念硬貨の変色や手入れの相談から3つを要約して答えます。

「汚れていた記念硬貨を薄めた酢に漬けたら、赤っぽく変色してしまった」

約50枚をまとめて漬けたら色が変わってしまった、という相談です。慌ててしまいますよね。

ここから元の色に戻そうと、さらに別の液に漬けるのはおすすめしません。造幣局は、どの手入れも表面を傷める可能性があると説明しています。

記念硬貨はお金なので、色が変わっても額面での引換えはできます。銀貨が混ざっていれば、そのままの状態で査定額を聞いてみてください。

「コインクリーナーで白銅貨を磨いたら色が変わった。戻す方法はある?」

白銅の記念硬貨は、もともと額面が基準になりやすい物です。色が変わっても、500円や100円のお金としての値打ちは残っています。

戻す方法を探して手を加えるより、お店で使うか、窓口で替えるのが現実的です。

「傷は無いのに黒ずんでいるだけで、安く見られてしまうの?」

査定でどう見るかは店ごとに違います。おたからやは、保管状態も査定で重視すると書いています。

一方で、なんぼやは傷や汚れがあっても買取価格に大きく影響することはないと案内しています。気になる時は、何店かで聞き比べてみると納得しやすいですよ。

よくある質問

記念硬貨の変色を防ぐ方法はありますか?

造幣局は、銀は長く置けば変色するのは避けられないと説明しています。専用ケースに入れたまま、表面を触らずに置いておくのが、できる範囲の対策です。

黒く変色した銀貨は、銀の価値も下がりますか?

変色しても、銀貨に含まれる銀の重さは変わりません。店の評価は状態で変わることがありますが、銀の重さで見た目安はそのままです。

変色した記念硬貨は、お店で使えますか?

使えます。財務省は記念貨幣は通常の貨幣と同じように使えると案内しています。ただし1回に使えるのは1種類20枚までです。

傷がある記念硬貨は、銀行で替えてもらえますか?

模様が分かる程度の傷なら、日本銀行の基準では額面の全額で引き換えられます。大手銀行の窓口は記念貨幣に手数料がかかるので、事前に確かめておきましょう。

まとめ

この記事の要点
  • 変色や傷があっても、多くの買取店は記念硬貨を買取できると案内している
  • 銀の記念硬貨が黒く変色するのは避けられないと、造幣局は説明している
  • 磨く・洗うは表面を傷めるおそれがあり、漂白剤などの変色は元に戻せない
  • 傷みがひどくても、模様が分かれば日本銀行で額面の全額に引き換えられる
  • 査定に出す物は、手入れせずにそのまま見せる

種類ごとの価値の見方は記念硬貨の価値はいくら?で、高く売るためのほかのコツは記念硬貨を高く売るコツで確かめられます。

記念硬貨の価値.jp

記念硬貨の価値.jp 編集部

500円・100円の記念硬貨、千円銀貨・5千円銀貨・1万円銀貨、プルーフ貨幣セットやミントセットなど、日本の記念硬貨を損しない形でお金に戻すために、種類の見分け方・価値の考え方・銀行での替え方・売る店の選び方を、公的機関の情報と公表価格をもとに整理している情報サイトです。 公式サイト

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