当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。
造幣局の貨幣セットが段ボールいっぱい出てきて、買取に出すか、ばらして使うか、銀行に持っていくかで迷っている方もいますよね。
結論から言うと、貨幣セットの買取は「まず査定でセットの金額を聞き、値が付かない物だけをばらして額面に戻す」順番が、手元に一番多く残りやすいんです。逆の順番にすると、元には戻せません。
この記事を読むと、3つの手放し方の手取りを比べて、セットごとに行き先を決められるようになります。
貨幣セットが30個くらいあります。全部ばらして銀行に入金した方が早いですか?
早さだけなら銀行ですが、ばらした時点でセットとしての評価は無くなります。まずは手取りがどう変わるか、並べて見てみましょう。
貨幣セットの手放し方は3つ。手取りで比べるとこうなります
通常の貨幣セットの中身は6種類で、額面は666円分です。買取で666円を上回る提示があれば売る、無ければ使うか入金する、と決めると迷いません。
造幣局の貨幣Q&Aでは、貨幣セットの貨幣は全て貨幣として使えるけれど、額面での使用になると案内しています。つまり、どの手放し方でも666円分が最低ラインになるんです。
| 手放し方 | 1セットの手取り | 手間 | 戻せるか |
|---|---|---|---|
| セットのまま買取に出す | 店の査定額 | 店に持ち込む・送る | 売る前なら断れる |
| ばらして買い物で使う | 666円分 | 少しずつ使う | 戻せない |
| ばらして銀行に入金する | 666円から手数料を引いた額 | 窓口へ行く | 戻せない |
例えば10セットなら、使っても入金しても6,660円分です。買取の提示が10セットで6,660円を超えるなら、売る方が手元に多く残ります。
『でも、査定に行くのは面倒だし…』と感じる方もいますよね。ただ、ばらすのは一瞬でも、セットに戻すことはできません。迷ったら先に査定です。
貨幣セットは銀行で両替・入金できる?
ばらした硬貨を銀行に持っていったら、記念硬貨みたいに手数料を取られますか?
ミントセットのように通常貨幣だけのセットなら、記念貨幣の手数料とは別の扱いになるのが基本です。ただし枚数が多いと、普通の硬貨の手数料がかかりますよ。
大手銀行の記念貨幣の手数料は、財務省の記念貨幣一覧に載っている貨幣が対象です。昭和57年以降の500円貨や昭和42年以降の100円貨など、今の図柄の通常貨幣は、手数料の対象外の一覧に入っています。
ミントセットなどの中身はこうした通常貨幣なので、普通の硬貨の入金として扱われるのが基本です。念のため、窓口で「貨幣セットから出した通常の硬貨です」と伝えておくと安心です。
| 窓口 | 硬貨の入金の手数料(2026年11月4日確認) |
|---|---|
| ゆうちょ銀行 | 1〜100枚 無料/101〜500枚 550円 |
| 三菱UFJ銀行 | 100枚まで無料/101〜500枚 550円 |
| 三井住友銀行 | 100枚まで無料/101〜500枚 550円 |
1セットは6枚なので、16セット(96枚)までなら100枚以内に収まります。例えば30セットを全部ばらすと180枚で、ゆうちょ銀行なら550円がかかり、手取りは19,980円から550円を引いた19,430円です。
記念硬貨が入ったセットは手数料が変わる
一方、記念硬貨入りのセットをばらして入金すると、記念貨幣の手数料の対象になります。三菱UFJ銀行は100枚まで770円、三井住友銀行とみずほ銀行は100枚まで990円です(みずほ銀行は2025年8月時点の公式ページで確認)。
記念500円が1枚入ったセットをばらして入金すると、手数料が額面を上回ることも。窓口での替え方の違いは、記念硬貨は銀行で交換できる?で詳しく見ています。
ばらした硬貨をまとめて入金してから、数え終わったあとに「やっぱりやめます」と言うケースです。ゆうちょ銀行や大手銀行は、数えたあとに取りやめても手数料がかかると案内しています。
造幣局の貨幣セットの買取で値が分かれるところ
造幣局の貨幣セットの買取では、セットの種類で見方が大きく変わります。ミントセットとプルーフ貨幣セットを同じ物だと思って持ち込むと、話がかみ合わないこともあるんです。
| セットの種類 | 見るところ | くわしい記事 |
|---|---|---|
| ミントセット・通常貨幣セット | 年銘とケースの状態 | ミントセットの記事 |
| 通常プルーフ貨幣セット | 年銘と年銘板の有無 | プルーフ貨幣セットの記事 |
| 千円銀貨などが入ったセット | 銀の目安と額面 | 千円銀貨の記事 |
| 作品名やテーマの付いたセット | 製品名と付属品 | キャラクター貨幣セットの記事 |
年銘ごとの公表例はプルーフ貨幣セットの価値と買取、ミントセットの見方はミントセットの価値と買取にまとめています。
記念硬貨セットの買取は「中の1枚」で決まりやすい
『セットなら全部同じ扱いでしょう』と思いがちですが、そうでもないんです。千円銀貨幣のプルーフ貨幣セットのように、記念硬貨が入ったセットは、中の記念硬貨の素材で評価が変わります。平成14年以降の千円銀貨は純銀31.1gで、銀の目安は約8,214円です。
この目安は、田中貴金属が2026年11月2日17:00に公表した銀の店頭買取価格264.11円/g(税込)×31.1gで計算した、記事執筆時点の参考値です。銀地金の価格で、記念硬貨の買取価格そのものではありません。
このタイプは、ばらして額面の1,000円で使うと、銀の目安との差がそのまま無くなります。記念硬貨セットの買取では、まず査定額を聞いてみてください。

昭和60年の貨幣セットの買取価格は?
『昭和60年の貨幣セットは、もう40年以上前だから高いはず』と思う方もいますよね。この記事で確かめた各社の公表価格には、昭和60年の貨幣セットの金額は見当たりませんでした。
手がかりになる事実は2つあります。造幣局のプルーフセット一覧は昭和62年銘から始まっていて、昭和60年銘の行はありません。また、貨幣セットは平成10年銘で「ミントセット」と名前が変わる前は「通常貨幣セット」と呼ばれていました。
昭和60年は、つくば科学万博(国際科学技術博覧会)と内閣制度創始100周年の記念500円白銅貨が発行された年でもあります。どちらも財務省の記念貨幣一覧では、金融機関の窓口で額面と引き換える形でした。
昭和60年の貨幣セットの買取価格を知りたい時は、ケースの表記をそのまま伝えて、2〜3社で金額を聞いてみてください。
よくある相談:ヤフオクの額面スタートと、古いセットの価値
Yahoo!知恵袋に寄せられている貨幣セットの相談から、2つを要約して答えます。
ヤフオクの「額面スタート」は損なの?
ミントセットやプルーフセットが、額面スタートと1円スタートで出品されていて、額面スタートの方が損に見えるという相談です。
額面スタートの出品は、666円を下回る値では売らないという意思表示だと読めます。中の硬貨は額面で使えるので、売る側から見れば、666円より下で手放す理由が無いんです。
個人間の売買の手間や手数料は、記念硬貨はメルカリ・ヤフオクで売るべき?で買取店と比べています。
昭和62年の貨幣プルーフセットは、売ってもあまり価値が無い?
昭和62年の貨幣プルーフセットを売るか迷っている、という相談です。
大黒屋の2026年11月2日更新の表では、2018年以前のプルーフ貨幣セットは買取不可でした。一方、バイセルの相場表(2025年11月時点)には「黒ブック 1987年(昭和62年)」の品名で~1,520円の例があります。
店によって答えが分かれる年銘なので、1店で断られても、ほかの店で聞いてみる価値はあります。
大量の貨幣セットを買取に出す流れ
- セットを種類(ミント・プルーフ・記念硬貨入り・テーマ付き)と年銘で分ける
- 種類ごとの数と、外箱・説明書の有無をメモする
- セットのまま、2〜3社で査定額を聞く
- 666円を上回る提示が出たセットを売る
- 値が付かなかったセットだけをばらし、使うか入金する
数十個ある時は、店頭に何度も通うより、出張や宅配で一度に見てもらう方が楽なことも。店では「ミントセットが20個、プルーフ貨幣セットが8個、千円銀貨入りが2個です」と、種類ごとの数を先に伝えてみてください。
おたからやは、仕分けをせず段ボールや缶に入ったままでも持ち込んでいいと案内しています。査定料・出張料・買取手数料は無料で、提示額に納得できなければキャンセルできます。
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記念硬貨の査定額を確かめる
銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
買取では、古物営業法にもとづいて本人確認書類の提示を求められることがあります。少額の時でも、運転免許証などを用意しておきましょう。
量が多い時の組み合わせ方は大量の記念硬貨を手放す方法、売り方の全体は記念硬貨の買取ガイドで説明しています。額面・銀・査定の3つの物差しは記念硬貨の価値はいくら?にまとめました。

よくある質問
貨幣セットの買取で、額面より安い金額を言われたら?
中の硬貨は額面で使えるので、666円を下回る提示なら売らずに使うか入金する方が手元に残ります。ほかの店でも金額を聞いてから決めてみてください。
貨幣セットは銀行で両替できますか?
通常貨幣だけのセットは、ばらせば普通の硬貨として入金の相談ができます。100枚を超えると手数料がかかる銀行が多いので、枚数を数えてから持ち込みましょう。
貨幣セットをばらした後で、セットに戻せますか?
戻せません。ケースから出した硬貨は、セットとしての評価が無くなります。ばらすのは査定を聞いた後にしましょう。
まとめ
- 貨幣セットの中身は6種類で額面666円分。これが手放す時の最低ライン
- 買取で666円を上回る提示があれば売り、無ければ使うか入金する
- 通常貨幣だけのセットは普通の硬貨の扱いで、100枚まで無料の窓口が多い
- 記念硬貨入りのセットは記念貨幣の手数料の対象になり、銀貨入りは銀の目安も見る
- ばらすのは最後。セットのまま査定してから行き先を決める







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