当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。
親の引き出しから、昭和61年と書かれた大きな一万円硬貨が出てきた。純銀と聞いたことがあるけれど、売ったら1万円より高くなるのか気になりますよね。
結論から言うと、昭和61年の一万円硬貨(天皇陛下御在位60年記念1万円銀貨)は、銀の重さで見た目安が約5,282円で、額面の1万円を下回ります。いちばん確かなのは額面の1万円で、それを上回る提示が出た時だけ売る、という順番がおすすめなんです。
この記事を読めば、手元の1万円銀貨を売るか、替えるか、使うかを自分で決められます。
御在位60年の1万円銀貨が2枚あります。純銀なら、1枚1万円以上にはなりますよね?
そう思いますよね。実は純銀20gだと、銀の重さだけでは1万円に届かないんです。額面と並べて見てみましょう。
昭和61年の一万円硬貨は、御在位60年記念の1万円銀貨
昭和61年銘の一万円の記念硬貨は、造幣局の記念貨幣一覧では「天皇陛下御在位60年記念 10,000円銀貨幣」の1種類です。1万円の銀貨幣は、記念貨幣の中でもこれだけです。
造幣局の記念貨幣一覧と個別ページの値は、次のとおりです。
| 項目 | 造幣局の値 |
|---|---|
| 正式名称 | 天皇陛下御在位60年記念 10,000円銀貨幣 |
| 年銘 | 昭和61年(1986年) |
| 素材 | 銀(純銀) |
| 量目・直径 | 20g・35mm |
| 発行枚数 | 10,000,000枚 |
| 引換開始日 | 昭和61年11月10日(金融機関の窓口で額面と引換え) |
当時は金融機関の窓口で、額面の1万円と引き換えて手に入れた記念硬貨です。造幣局が額面より高い値段で販売した物ではありません。

同じ御在位60年の10万円金貨と500円は別物
御在位60年記念には、昭和61年・昭和62年銘の10万円金貨と、昭和61年銘の500円白銅貨もあります。10万円金貨は金でできた別の記念貨幣なので、この記事の銀の計算は当てはまりません。3種類の違いは天皇陛下御在位60年記念硬貨の価値で見られます。
「天皇即位記念の1万円銀貨」はある?
御即位記念の1万円銀貨と探す方もいますが、造幣局の記念貨幣一覧では見当たりません。平成2年の天皇陛下御即位記念は10万円金貨と500円白銅貨、令和元年の御即位記念は1万円金貨と500円バイカラー・クラッド貨幣です。
手元の1万円銀貨が昭和61年銘なら、御在位60年記念の1枚と考えてよいでしょう。
御在位60年の10000円の価値は、額面の方が上
純銀20gに、田中貴金属が2026年11月2日17:00に公表した銀の店頭買取価格264.11円/g(税込)を掛けると約5,282円です。額面の10,000円より約4,718円低くなります。
これは記事執筆時点の参考値で、銀地金の価格から出した目安です。記念硬貨の買取価格そのものではありません。
『純銀なのに、額面に届かないの?』と不思議に感じますよね。見た目が近い昭和39年の東京オリンピック千円銀貨と比べると、理由が分かります。
| 比べる点 | 御在位60年 1万円銀貨 | 昭和39年 東京オリンピック千円銀貨 |
|---|---|---|
| 量目・直径 | 20g・35mm | 20g・35mm |
| 素材 | 純銀 | 銀925 |
| 銀の重さ | 20g | 18.5g |
| 銀の目安(264.11円/g) | 約5,282円 | 約4,886円 |
| 額面 | 10,000円 | 1,000円 |
| 目安と額面 | 額面の方が高い | 目安が額面の約4.9倍 |
大きさも重さも同じくらいなのに、額面が10倍違うんです。だから1万円銀貨は額面が上、千円銀貨は銀の目安が上、と逆の結果になります。

千円銀貨の考え方は1000円銀貨の価値、銀貨ごとの計算のしかたは銀貨の記念硬貨の価値を計算するで紹介しています。
在位60年の1万円銀貨の買取価格は、公表している店が見当たらない
2026年11月4日に各社の公式ページを確かめた範囲では、在位60年の1万円銀貨の買取価格を数字で出している店は見当たりませんでした。
金貨買取本舗は、御在位60年記念の「1万円銀貨・500円白銅貨は両替品」と書き、額面通りの記念硬貨は金融機関で換金・両替するよう勧めています。おたからやは、記念硬貨の参考価格をすべて「ASK(問い合わせ)」にしています。
在位60年記念硬貨の1万円を買取に出すなら、査定で聞いて額面と比べることになります。店では「御在位60年の1万円銀貨が2枚です。1枚ずついくらですか」と伝えてみてください。
- 昭和61年銘の御在位60年記念1万円銀貨か確かめる
- 磨かずに、ケースや袋に入れたまま持って行く
- 1枚ずつの提示額を聞き、10,000円と比べる
- 10,000円を上回れば売ることを考え、下回れば断って窓口で替える
10万円金貨や千円銀貨が一緒にあるなら、まとめて査定に出すと1回で済みます。金貨と千円銀貨は、店ごとの評価を聞く意味がある記念硬貨です。
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記念硬貨の査定額を確かめる
銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
- 本人確認書類を用意する
- 硬貨を洗ったり、布でこすったりしない
- 1万円銀貨・10万円金貨・500円を種類ごとに分けておく
- 額面の10,000円をメモして、提示額と比べる
一万円硬貨は本物?迷った時の確かめ方
『ネットで買った物だけど、本物かな』『家にあった物だけど、偽物だったらどうしよう』と不安になる方もいますよね。まずは造幣局の公式値と比べてみましょう。
- 昭和61年銘の1万円で、天皇陛下御在位60年記念と書かれている
- キッチンスケールで量ると20g前後ある
- 直径が35mm前後ある
- 「レプリカ」「観賞用」と書かれた品ではない
レプリカや記念メダルは貨幣ではないので、額面の1万円に替えることはできません。ネットで「観賞用レプリカ」として出ている物は、この記念硬貨とは別物と考えてください。
それでも不安な時は、日本銀行の窓口で鑑定を依頼できます。日本銀行は「鑑定申込書」で受け付け、偽造・変造と鑑定された物は返却するので警察署に届けるよう案内しています。
本物か確かめたくて、表面を磨いたり削ったりすること。造幣局は、どの手入れ方法も表面を傷める可能性があると説明しています。硬貨を傷つけることは貨幣損傷等取締法でも禁止されています。
額面の1万円に替えるなら、窓口で残るお金が違います
1万円銀貨を1枚だけ額面に替える場合で、手元に残るお金を比べます。手数料は2026年11月4日時点の各行公式ページの記念貨幣の手数料です。
| 窓口 | 1枚(10,000円)で残るお金 | 気をつけること |
|---|---|---|
| ゆうちょ銀行の窓口 | 10,000円 | ほかの硬貨と合わせて100枚までは無料 |
| 日本銀行の本店・支店 | 10,000円 | 手数料を取らないと案内・事前予約制・平日9:00〜15:00 |
| 三菱UFJ銀行 | 9,230円 | 記念貨幣は100枚まで770円 |
| 三井住友銀行 | 9,010円 | 100枚まで990円・口座への入金のみ |
| みずほ銀行 | 9,010円 | 100枚まで990円(2025年8月時点の公式ページ) |
990円の手数料を引かれても、9,010円は銀の目安の約5,282円を大きく上回ります。御在位60年記念の1万円銀貨は、いつでも1万円に戻せる記念硬貨なんです。
ただ、額面に替えた記念貨幣は造幣局に戻って鋳つぶされると、造幣局は説明しています。残したい1枚があれば、替える前に分けておきましょう。銀行での替え方は記念硬貨は銀行で交換できる?でもまとめています。
知恵袋でよくある相談:御在位60年の1万円銀貨
Yahoo!知恵袋に寄せられた相談を3つ、要約して答えます。
未使用の1万円銀貨、だいたいの買取価格は?
未使用の御在位60年記念1万円銀貨はいくらで売れるのか、という一番多い相談です。
買取価格を数字で公表している店は見当たらず、両替品として扱う店もあります。未使用でも、まずは額面の1万円を基準にして、それを上回る提示が出るか査定で確かめてみてください。
銀行の窓口が閉まっていた。土日に1万円に替えられる?
両替しようとしたら窓口が閉まっていて、土日でもできる方法を知りたいという相談です。
日本銀行の窓口は月曜から金曜の9:00〜15:00で、土日は開いていません。急がなければ平日にゆうちょ銀行か日本銀行へ。すぐ使いたいなら、有人のレジで「記念硬貨の1万円で払ってもいいですか」と聞いてお店で使う方法もあります。
郵便局で1万円銀貨を替えるには?
郵便局でどうやって両替するのか、という相談です。
ゆうちょ銀行の窓口で、「記念硬貨を通常のお金で入金したいです」と伝えてみてください。ほかの硬貨と合わせて100枚までは硬貨の取扱料金がかかりません。くわしくは記念硬貨は郵便局で両替できる?をどうぞ。
1万円の硬貨をお店で出すのは、ちょっと勇気がいりますね。
見慣れない硬貨なので、ひと言添えると安心ですよ。財務省も、記念貨幣はすべて通常の貨幣と同じように使えると説明しています。
よくある質問
昭和61年の記念硬貨1万円は、今も使えますか?
使えます。御在位60年記念の1万円銀貨も、今の法律で貨幣とみなされています。ただし自動販売機などでは使えないことがあり、同じ種類を1回に使えるのは20枚までです。
一万円コインと呼ばれる記念硬貨は、ほかにもありますか?
1万円の記念貨幣は、銀貨では御在位60年記念の1種類だけです。長野オリンピックなどの1万円は金貨で、造幣局の販売品です。
1万円銀貨が黒く変色しています。替えられますか?
替えられます。造幣局は、銀は長く置けば変色は避けられないと説明しています。磨かずにそのまま窓口へ持って行きましょう。
1万円銀貨を売ったら税金はかかりますか?
国税庁は、生活に通常必要な動産の売却は非課税で、貴金属や骨とうなどで1個(1組)30万円を超える物は除くと説明しています。個別の判断は税務署や税理士に確かめてみてください。
まとめ
- 昭和61年の一万円硬貨は、天皇陛下御在位60年記念10,000円銀貨幣(純銀20g・35mm・10,000,000枚)
- 銀の目安は約5,282円で、額面の10,000円を下回る
- 買取価格の公表例はなく、両替品として扱う店がある
- 本物か不安なら、公式値の20g・35mmと比べ、日本銀行で鑑定を依頼できる
- 1枚なら、ゆうちょ銀行や日本銀行で10,000円、手数料のかかる銀行でも9,010円以上が残る
記念硬貨全体の価値の考え方は、記念硬貨の価値はいくら?で紹介しています。







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