当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。
都道府県の絵柄が入った2色の500円玉が、貯金箱やコイン用のアルバムから何枚も出てきた、という方は多いはずです。
結論から言うと、地方自治の500円記念硬貨は、金融機関の窓口で額面と引き換えられた記念硬貨で、価値の物差しは額面の500円です。
この記事では、47都道府県分の年銘と発行枚数を一覧で確かめたうえで、使うか、替えるか、査定に出すかを決められるようにしました。
県ごとに絵柄が違う500円玉を、30枚くらい集めていました。全部そろっていないんですが、価値はありますか?
地方自治法施行60周年記念の500円ですね。まずは1枚ずつの価値が額面になる理由を押さえて、それから手放し方を比べていきましょう。
地方自治の500円記念硬貨はどんな硬貨?
地方自治法施行60周年記念貨幣は、都道府県ごとに「500円バイカラー・クラッド貨幣」と「千円銀貨幣」の2種類が出ています。500円は金融機関で額面と引き換えた物、千円銀貨は造幣局が販売した物で、価値の見方がまったく違います。
造幣局の説明では、この記念貨幣は47都道府県で2種類ずつ、合わせて94種類が発行されました。
発行期間は「平成20年7月から平成28年度前半までの約8年間」の予定とされました。造幣局の記念貨幣一覧でも、平成20年の北海道から平成28年の東京都まで並んでいます。
500円の発行枚数は、金融機関への需要調査をもとに決められた、と造幣局は紹介しています。
バイカラー・クラッドって何のこと?
『2色に見えるのは、色を塗っているから?』と思った方もいるかもしれませんね。
実は色は塗っていません。造幣局の貨幣Q&Aでは、バイカラー・クラッドは偽造防止技術のひとつで、異なる金属の板をサンドイッチ状に挟んだ円板を、別の金属でできたリングにはめ合わせたもの、と説明されています。
造幣局の個別ページで見ると、素材は「ニッケル黄銅、白銅及び銅」、量目7.1g、直径26.5mmです。
貴金属は入っていないので、銀貨のように素材の重さで値段を計算することはできません。
「地方自治コイン」「地方自治体コイン」と呼ばれることも
買取店やフリマでは、「地方自治コイン」「地方自治体コイン」「都道府県の500円」といった呼び方もよく見かけます。
正式名称は「地方自治法施行60周年記念 500円バイカラー・クラッド貨幣」で、どの呼び方でも同じ硬貨のことです。
地方自治体60周年記念硬貨、と覚えている方もいますが、記念しているのは地方自治法の施行60周年なんです。
千円銀貨との違いを先に押さえておく
同じ都道府県・同じ図柄の系統でも、500円と千円では入り方も素材も違います。
| 項目 | 500円バイカラー・クラッド貨幣 | 千円銀貨幣 |
|---|---|---|
| 入り方 | 金融機関の窓口で額面引換 | 造幣局の販売(申込制) |
| 当時の値段 | 額面の500円 | 6,000円(平成20〜25年分)/6,171円(平成26〜28年分) |
| 素材 | ニッケル黄銅、白銅及び銅(7.1g) | 純銀(31.1g) |
| 発行枚数(1県あたり) | 1,600,000〜2,100,000枚 | 100,000枚 |
| 価値の物差し | 額面 | 銀の重さと店の評価 |
手元の1枚が千円銀貨の方だった場合は、地方自治法施行60周年記念千円銀貨の価値で銀の目安と各社の公表例を見てみてください。
47都道府県の一覧|年銘・発行枚数・引換開始日
造幣局の記念貨幣一覧(発行枚数)と財務省の記念貨幣一覧(引換開始日)から、47都道府県分の500円を年銘ごとにまとめました。
| 年銘 | 都道府県(発行枚数) | 引換開始日 |
|---|---|---|
| 平成20年 | 北海道(2,100,000枚)・京都府(2,050,000枚)・島根県(1,970,000枚) | 平成20年12月10日 |
| 平成21年 | 長野県(1,830,000枚)・新潟県(1,840,000枚) | 平成21年7月15日 |
| 平成21年 | 茨城県(1,870,000枚)・奈良県(1,800,000枚) | 平成22年1月20日 |
| 平成22年 | 高知県(1,960,000枚)・岐阜県(1,860,000枚)・福井県(1,830,000枚) | 平成22年7月21日 |
| 平成22年 | 愛知県(1,950,000枚)・青森県(1,900,000枚)・佐賀県(1,910,000枚) | 平成23年1月19日 |
| 平成23年 | 富山県(1,800,000枚)・鳥取県(1,770,000枚)・熊本県(1,870,000枚) | 平成23年7月20日 |
| 平成23年 | 滋賀県(1,770,000枚)・岩手県(1,790,000枚)・秋田県(1,740,000枚) | 平成24年1月18日 |
| 平成24年 | 沖縄県(1,760,000枚)・神奈川県(1,890,000枚)・宮崎県(1,740,000枚) | 平成24年7月18日 |
| 平成24年 | 栃木県(1,800,000枚)・大分県(1,790,000枚)・兵庫県(1,800,000枚) | 平成25年1月16日 |
| 平成25年 | 宮城県(1,700,000枚)・広島県(1,700,000枚)・群馬県(1,720,000枚) | 平成25年7月17日 |
| 平成25年 | 岡山県(1,660,000枚)・静岡県(1,700,000枚)・山梨県(1,670,000枚)・鹿児島県(1,660,000枚) | 平成26年1月15日 |
| 平成26年 | 愛媛県(1,650,000枚)・山形県(1,660,000枚)・三重県(1,670,000枚) | 平成26年7月16日 |
| 平成26年 | 香川県(1,630,000枚)・埼玉県(1,780,000枚)・石川県(1,660,000枚) | 平成27年1月21日 |
| 平成27年 | 山口県(1,610,000枚)・徳島県(1,630,000枚)・福岡県(1,680,000枚) | 平成27年7月15日 |
| 平成27年 | 和歌山県(1,610,000枚)・大阪府(1,700,000枚)・長崎県(1,600,000枚)・千葉県(1,680,000枚) | 平成28年1月20日 |
| 平成28年 | 福島県(1,620,000枚)・東京都(1,720,000枚) | 平成28年7月20日 |

平成21年・平成24年・平成25年の500円玉を見分けるには
『平成21年の500円玉に地方自治と書いてある。これはどの県?』という疑問もよく見かけます。
年銘だけでは県は決まらないので、表面の図柄と県名で確かめてみてください。例えば平成21年なら長野県・新潟県・茨城県・奈良県の4県、平成24年なら沖縄県から兵庫県までの6県、平成25年なら宮城県から鹿児島県までの7県です。
福井県(平成22年)、埼玉県(平成26年)、宮崎県(平成24年)のように、県名で検索して来る方も多いのですが、どの県も価値の物差しは同じ額面です。
発行枚数の差はどのくらい?
47都道府県で一番多いのは北海道の2,100,000枚、一番少ないのは長崎県の1,600,000枚です。
47都道府県分を足すと83,100,000枚になります。どの県も100万枚を大きく超えているので、県による枚数の差が値段の差になりにくいんです。
発行枚数と価値の関係をもっと知りたい方は、記念硬貨の発行枚数と価値の関係で詳しく見ています。
坂本龍馬の500円記念硬貨は特別に高い?
高知県の500円は坂本龍馬の絵柄ですよね。有名な人だし、ほかの県より高く売れそうな気がします。
造幣局は、高知県分が「日本で初めて実在の人物がデザインされた貨幣」だと紹介しています。話題にはなりましたが、発行枚数は1,960,000枚と、ほかの県と同じくらいなんです。
坂本龍馬の記念硬貨は、平成22年銘の高知県分で、千円銀貨幣と500円の両方に同じ人物の図柄があります。
500円の方は金融機関で額面と引き換えた物なので、坂本龍馬の記念硬貨だからといって価値の物差しが変わるわけではありません。
坂本龍馬の500円と千円銀貨は分けて考える
坂本龍馬の記念硬貨の価値を調べると、千円銀貨の話と500円の話が混ざって出てきます。
高知県の千円銀貨は、大黒屋が「高知・静岡 5,000円」と公表しています(2026年11月2日更新・ケース有の価格)。こちらは銀貨の話で、500円の評価ではありません。
手元の1枚が500円か千円かは、直径で分かります。造幣局の個別ページでは、500円は26.5mm、千円銀貨は40mmです。
地方自治の500円記念硬貨の価値は額面が基準
地方自治の500円は、素材に貴金属を含まず、どの県も160万枚以上発行されています。1枚の価値は額面の500円が基準で、まとめて持っていても「額面×枚数」が目安になります。
『せっかく集めたのに、額面だけなの?』と、がっかりした方もいますよね。
ただ、額面が基準ということは、価値がゼロになることもないということです。記念硬貨は法定通貨なので、500円としてそのまま使えます。
買取店の公表例を見てみる
地方自治法施行60周年記念貨幣の買取価格を、500円について公表している店はほとんどありません。
公式サイトで確認できた例は次のとおりです(2026年11月4日確認)。
| 店 | 公式サイトでの掲載 | 金額 |
|---|---|---|
| 買取大吉 | 地方自治 500円バイカラー クラッド貨幣 京都府 平成20年 Bセット 切手付 | 参考価格 500円(日付表記なし) |
| おたからや | 地方自治法施行六十周年記念500円硬貨 計47枚 | 参考買取価格は「ASK(問い合わせ)」 |
買取大吉の例は、切手付きのセットでも参考価格が額面と同じ500円でした。
都道府県の記念硬貨500円を買取に出しても、額面を大きく超える提示は出にくい、と考えておくと気持ちが楽です。
47枚そろっている時の目安
47都道府県の500円を1枚ずつそろえると、額面の合計は500円×47枚で23,500円です。
全県そろいだから特別な値段が付く、と決めつけずに、まずはこの23,500円を基準にしておきましょう。そのうえで、店の提示額が23,500円を上回るかどうかで判断すると迷いません。
きれいに見せようとして、布でこすったり洗剤で洗ったりすること。おたからやは「白銅や黄銅で作られた記念硬貨は、無理に洗ったり布で強く擦ったりすると表面に微細な傷がつき、かえって評価を下げる」と案内しています。
47都道府県そろっている時はどう手放す?
「47都道府県の記念硬貨を買取に出すか、ばらして使うか」で迷う方は多いはずです。
ここでは、手元の状態ごとに向いている手放し方を並べてみます。
| 手元の状態 | 向いている手放し方 | 理由 |
|---|---|---|
| ばらの500円が数枚 | 普段の買い物で使う | 額面が基準なので、使えばそのまま500円 |
| ばらの500円が数十枚 | 手数料のかからない窓口で替える | 大手銀行は記念貨幣に手数料がある |
| 47都道府県そろい・アルバム入り | まとめて査定してから決める | 店によってセットとしての評価が違う |
| 千円銀貨やセット品が混ざっている | まとめて査定に出す | 銀貨は額面より銀の目安が上の場合がある |
まとめて査定に出す前の準備
- 500円と千円銀貨を、直径と色で分けておく
- アルバムやケースから出さず、そのままの形で用意する
- 本人確認書類を用意する(古物営業法で本人確認が求められる)
- 店頭・出張・LINE査定などから、出しやすい方法を選ぶ
- 提示額が額面の合計を上回るかを見て、売るか決める
例えば店では、「地方自治の500円が47枚そろっています。千円銀貨も少し混ざっているので、別々に金額を教えてください」と伝えると、どれに値が付いたかが分かります。
おたからやは、店頭・出張・無料査定フェア・フォーム・LINEの5つの査定方法を用意していて、査定料・出張料・買取手数料は無料と案内しています。
提示額に納得できなければキャンセルもできるので、額面と比べる材料として査定額を聞いてみるのは、損のない進め方です。
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記念硬貨の査定額を確かめる
銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

銀行や自販機で使う時に気をつけること
ばらの500円は、もう銀行に持って行って普通のお金にしようと思っています。何か気をつけることはありますか?
大手銀行は、記念貨幣の入金に手数料がかかるようになっているんです。窓口を選ばないと、額面より手数料の方が高くなることもあります。
記念貨幣の手数料は窓口によって違う
2025年から、大手銀行が記念貨幣の取扱手数料を新しく設けています(2026年11月4日に各行の公式ページで確認・2025年8月時点の表記を含む)。
| 窓口 | 記念貨幣を持ち込んだ時 | 例えば20枚入金すると |
|---|---|---|
| 三井住友銀行 | 100枚まで990円(2025年10月1日から・口座入金のみ) | 額面10,000円に対して990円 |
| 三菱UFJ銀行 | 100枚まで770円(2025年4月28日から) | 額面10,000円に対して770円 |
| みずほ銀行 | 100枚まで990円(2025年7月1日から・2025年8月時点) | 額面10,000円に対して990円 |
| ゆうちょ銀行 | 記念硬貨専用の手数料なし・窓口の硬貨取扱料金は1〜100枚無料 | 通常の硬貨と合わせて100枚以下なら無料 |
ゆうちょ銀行は、記念硬貨も硬貨取扱料金の枚数に数えると案内しています。ほかの硬貨と一緒に持ち込む時は、合計の枚数で見てください。
日本銀行の本店・支店でも記念貨を引き換えられ、日本銀行は引換えの手数料を取らないと案内しています。事前の予約をお願いしているので、行く前に確かめておきましょう。
窓口ごとの違いは、記念硬貨の銀行手数料でさらに詳しく比べています。
自販機やセルフレジでは通らないこともある
財務省は、記念貨幣は素材や大きさが違うため、自動販売機などでは使えないことがあると説明しています。
『普通の500円玉と同じ大きさなのに?』と思いますよね。直径が同じでも、機械が通らない場合があるということです。
使う時は、店員さんがいるレジで「記念硬貨ですが、500円として使えますか」と一声かけるとスムーズです。
詳しくは記念硬貨は自販機・ATM・セルフレジで使える?で説明しています。
- 1回の支払いで使う枚数を20枚までにする(法律で額面の20倍までが法貨)
- 自販機ではなく、人のいるレジで使う
- 銀行に持ち込む前に、記念貨幣の手数料があるか確かめる
- 千円銀貨が混ざっていないか、直径で見分けておく
よくある相談:都道府県の500円をどうすればいい?
Yahoo!知恵袋に寄せられている地方自治の500円の相談から、3つを要約して答えます。
知り合いから島根県の500円をもらった。価値はある?
島根県分は平成20年銘で、造幣局の一覧では1,970,000枚発行されています。
最初の年の3県のひとつですが、価値の物差しは額面の500円です。記念として手元に残すか、500円として使うか、気持ちで決めて大丈夫です。
地方自治の500円は、当時いくらで売っていた?県で値段は違った?
500円の方は販売品ではなく、金融機関の窓口で額面の500円と引き換えられた記念硬貨です。県によって引換えの値段が違うことはありません。
販売価格があったのは千円銀貨の方で、財務省の一覧では平成20〜25年分が6,000円、平成26〜28年分が6,171円です。
地方自治の記念硬貨が大量にある。金融機関で交換するしかない?
交換する前に、500円と千円銀貨を分けてみてください。千円銀貨は純銀31.1gで、扱いが500円とは別です。
500円だけなら、手数料のかからない窓口を選んで額面に替えるのが手堅い方法です。売るか替えるかの考え方は、記念硬貨の価値はいくら?でもまとめています。
造幣局は、金融機関で両替され回収された記念貨幣は造幣局に戻り、素材別に鋳つぶされると説明しています。一度額面に替えると、記念硬貨としては戻ってきません。
よくある質問
地方自治の500円記念硬貨は何枚発行されましたか?
造幣局の記念貨幣一覧では、1県あたり1,600,000枚(長崎県)から2,100,000枚(北海道)です。47都道府県分を合わせると83,100,000枚になります。
地方自治の500円記念硬貨にプルーフ貨幣はありますか?
公式の記念貨幣一覧には、1枚ごとにプルーフかどうかを書いた欄がなく、この記事では確かめられていません。ケース入りの物は、買取店で中身を見てもらうのが確実な近道です。
地方自治の500円は普通の500円玉と同じように使えますか?
法定通貨なので500円として使えます。ただし財務省は、記念貨幣は自動販売機などでは使えないことがあると説明しています。
地方自治の500円を買取に出すと、額面より高くなりますか?
公式サイトで確認できた例では、買取大吉の参考価格が切手付きセットで500円と額面と同じでした。全県そろいなど、まとめて査定してから決めるのが安心です。
まとめ
- 地方自治の500円は、47都道府県ごとに平成20年から平成28年まで発行されたバイカラー・クラッド貨幣
- 金融機関で額面と引き換えた物で、価値の物差しは額面の500円
- 発行枚数は1県160万枚以上で、坂本龍馬の高知県分も1,960,000枚
- 47枚そろっても額面の合計は23,500円で、提示額はこれと比べて判断する
- 銀行の窓口は記念貨幣の手数料があるので、替える前に窓口を選ぶ







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