当サイトの記事は、財務省・造幣局・日本銀行・国税庁など公的機関の情報、田中貴金属工業の公表価格、各銀行・買取店の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。銀価格・買取価格・手数料は記事執筆時点の参考値で、変わることがあります。
引き出しの奥から、ずっしり重い1000円の記念硬貨が出てきて「これ、千円以上の価値があるのかな」と気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、1000円銀貨の価値は、銀の重さで見ると額面の1,000円を大きく上回ります。ただ、店の提示額は種類やケースの有無で変わるので、銀の目安を物差しにして査定で確かめるのが近道なんです。
この記事を読むと、手元の千円銀貨がどの種類で、どの数字と比べればいいかが分かります。
親が集めていた千円の記念硬貨が何枚もあります。銀行で千円札に替えてしまっていいんでしょうか?
ちょっと待ってください。千円銀貨は銀の重さだけで見ても額面を超えるものがほとんどです。替える前に、どの種類かを確かめてみましょう。
1000円銀貨は大きく分けて2つの時代がある
千円銀貨は「昭和39年の東京オリンピック記念」と「平成14年以降に造幣局が販売した純銀の千円銀貨」に分かれます。どちらに当たるかで、銀の量も入手の経路も違うんです。
造幣局の記念貨幣一覧では、1,000円銀貨幣は95件あり、そのうち昭和39年の1件だけが銀合金です。これとは別に、平成24年の第67回IMF・世界銀行年次総会記念が「千円銀合金貨幣」として1件あります。
昭和39年の1枚は、金融機関の窓口で額面と引き換える形で出ました。平成14年以降の千円銀貨は、造幣局の販売(申込制)で買う形です。
| 区分 | 素材(造幣局の公式値) | 量目・直径 | 銀の重さ | 入手の経路 |
|---|---|---|---|---|
| 昭和39年 東京オリンピック記念 | 銀合金(銀925) | 20g・35mm | 18.5g | 金融機関で額面引換 |
| 平成14年以降の千円銀貨(下記以外) | 純銀 | 31.1g・40mm | 31.1g | 造幣局の販売 |
| 平成24年 第67回IMF・世界銀行年次総会記念 | 銀合金(銀925) | 31.1g・40mm | 約28.77g | 造幣局の販売 |
『どれも千円なんだから、中身も同じでは?』と思いますよね。実は、額面は同じでも銀の量は昭和39年の物と今の物で1.7倍近く違います。
見分ける時は、裏面の年銘と大きさを見る
昭和39年の銀貨は直径35mmで、平成14年以降の物は40mmです。並べると、ひと回り大きさが違うのが分かります。
名称が分からない時は、年銘と図柄のテーマを控えて、日本の記念硬貨一覧で照らし合わせてみてください。
1000円銀貨にはどんなテーマがある?
『うちにあるのは、どの記念の千円銀貨だろう』と迷う方も多いですよね。平成14年以降の千円銀貨は、記念行事のテーマで見ると探しやすくなります。
| テーマ | 主な千円銀貨(造幣局の記念貨幣一覧の名称から) | 詳しい記事 |
|---|---|---|
| スポーツの大会 | 2002FIFAワールドカップ、第5回・第8回アジア冬季競技大会、ラグビーワールドカップ2019、東京2020オリンピック・パラリンピック | ワールドカップ記念硬貨の価値 |
| 博覧会 | 2005年日本国際博覧会、2025年日本国際博覧会(第一次〜第三次) | 大阪・関西万博の記念硬貨の価値 |
| 鉄道・制度の周年 | 新幹線鉄道開業50周年、明治150年、郵便制度150周年、近代通貨制度150周年、鉄道開業150周年 | 新幹線鉄道開業50周年記念硬貨の価値 |
| 復帰・加盟の周年 | 奄美群島復帰50周年、国際連合加盟50周年、小笠原諸島復帰50周年、沖縄復帰50周年 | この記事 |
| 復興・地域 | 東日本大震災復興事業(第一次〜第四次)、地方自治法施行60周年(47都道府県)、国立公園制度100周年 | 東日本大震災復興事業記念硬貨の価値 |
どのテーマも、平成24年のIMF・世界銀行記念を除けば純銀31.1gです。銀の目安はテーマによって変わりませんが、店の評価はテーマごとに違う点を覚えておいてください。
47都道府県の千円銀貨は数が多いので、地方自治法施行60周年記念千円銀貨の価値で県ごとに見ています。
銀の重さで見た1000円銀貨の価値
銀の重さで価値を見るって、どう計算するんですか?
銀の重さに、その日の銀の買取価格を掛けるだけです。今回は田中貴金属の公表価格で計算してみますね。
2026年11月2日17:00に田中貴金属が公表した銀の店頭買取価格は、1gあたり264.11円(税込)でした。これを銀の重さに掛けると、素材としての目安が出ます。
| 千円銀貨 | 銀の重さ | 銀の目安(264.11円/g) | 額面との比較 |
|---|---|---|---|
| 平成14年以降の純銀の千円銀貨 | 31.1g | 約8,214円 | 額面の約8倍 |
| 第67回IMF・世界銀行年次総会記念 | 約28.77g | 約7,598円 | 額面を上回る |
| 昭和39年 東京オリンピック記念 | 18.5g | 約4,886円 | 額面の約4.9倍 |
この数字は記事執筆時点の参考値です。銀地金の価格で計算した物で、記念硬貨の買取価格そのものではありません。
「買う時の銀」と「売る時の銀」は値段が違う
同じ田中貴金属の公表でも、銀の店頭小売価格は297.11円/gです。純銀31.1gで計算すると約9,240円になります。
買取価格で見た約8,214円との差は、1枚あたり約1,026円です。ネットで見かけた銀の値段が「買う側」の数字だと、売る時の目安より高く見えてしまうことも。
売る時の物差しには、買取価格の方を使っておきましょう。

造幣局の販売価格と比べると見えること
『造幣局で9,500円で買った物なら、9,500円以上で売れるはず』と考える方もいますよね。そう思うのは自然です。
ただ、販売価格は造幣局が売り出した時の値段で、買取の値段とは決まり方が別なんです。財務省の記念貨幣一覧には、千円銀貨ごとの販売価格が載っています(税込か税抜かの表示はありません)。
| 年銘 | 千円銀貨(例) | 販売価格 | 発行枚数 |
|---|---|---|---|
| 平成14年 | 2002FIFAワールドカップ記念 | 6,000円 | 100,000枚 |
| 平成24年 | 第67回IMF・世界銀行年次総会記念 | 8,000円 | 50,000枚 |
| 平成26年 | 新幹線鉄道開業50周年記念 | 8,300円 | 50,000枚 |
| 平成27年 | 東日本大震災復興事業記念(第一次) | 9,500円 | 60,000枚 |
| 平成30年 | 明治150年記念 | 9,000円 | 51,000枚 |
| 令和3年 | 近代通貨制度150周年記念 | 11,700円 | 50,000枚 |
| 令和4年 | 鉄道開業150周年記念 | 12,300円 | 70,000枚 |
| 令和7年 | 2025年日本国際博覧会記念(第三次) | 15,200円 | 51,000枚 |
並べてみると、販売価格は年銘が新しいほど高くなっています。平成14年の6,000円は今の銀の目安約8,214円を下回り、令和7年の15,200円は上回っています。
販売価格は「元が取れるか」の目安にはならない
買った時の値段は、持ち主にとっては大事な数字です。それでも売る時の判断は、額面・銀の目安・店の提示額の3つで考えるのが分かりやすいんです。
この記事では、銀の値段が上がるか下がるかの予想はしません。今の数字で比べて、納得できる方を選んでみてください。
令和8年銘の昭和100年記念の千円銀貨は、造幣局の販売要領で34,800円(消費税・送料込)、1人1個限りとされています。新しい千円銀貨ほど、販売価格と銀の目安の差が大きくなっています。
明治150年記念千円銀貨幣と、最近の千円銀貨の価値
平成30年の明治150年記念の千円銀貨を持っています。これも同じ考え方でいいですか?
はい、同じ純銀31.1gの千円銀貨です。ただ、店によって公表の仕方がまちまちなので、そこだけ気をつけて見ていきましょう。
造幣局の記念貨幣一覧では、明治150年記念の1,000円銀貨幣は平成30年銘で、純銀31.1g・直径40mm、発行枚数51,000枚です。財務省の一覧では販売価格9,000円の造幣局販売品でした。
同じ平成30年には、小笠原諸島復帰50周年記念の千円銀貨(50,000枚・9,000円)も出ています。どちらも造幣局が販売した記念硬貨です。
| 店(公表日) | 明治150年記念の千円銀貨の扱い |
|---|---|
| 買取のまる福(2026年11月3日 当店買取価格) | 明治150周年など11種類の千円銀貨を、各7000円で掲載 |
| 金貨買取本舗(2026年11月4日 一般用) | 明治150年は「お問い合わせください」 |
| おたからや | 記念硬貨の参考価格は全品ASK(問い合わせ) |
金額を出している店もあれば、問い合わせにしている店もあります。明治150年記念硬貨のように最近の物ほど、査定で直接聞いた方が早いんです。
例えば、明治150年と小笠原の千円銀貨が1枚ずつあるとします。額面は合わせて2,000円、販売価格は合わせて18,000円、銀の目安は2枚で約16,428円です。
まる福の公表どおりなら2枚で14,000円ですが、これは1つの店の、1つの日付の数字です。ほかの店の提示額と並べて、3つの数字のどこに近いかを見てみてください。
千円銀貨は額面に替える前に一度査定を
千円銀貨も法定通貨なので、金融機関の窓口で1,000円に替えることはできます。ただ、造幣局は金融機関で両替された記念貨幣は鋳つぶして材料にすると説明しています。
額面に替えたら、記念硬貨としてはもう戻ってきません。純銀31.1gの物なら、先に査定額を聞いてから決めても遅くないですよ。
銀行で額面に替えると手取りはいくら?
2025年から、大手銀行は記念貨幣の入金に手数料をかけています。2026年11月4日時点の各行公式ページでは、三菱UFJ銀行が100枚まで770円、三井住友銀行が100枚まで990円(口座入金のみ)です。
例えば千円銀貨1枚を三菱UFJ銀行で入金すると、1,000円から770円を引いて手取りは230円です。三井住友銀行なら手取りは10円になります。
ゆうちょ銀行は記念硬貨専用の手数料がなく、窓口の硬貨取扱料金(1〜100枚無料)の中で扱われます。それでも千円銀貨なら、額面にする前に査定額を聞いておく方が納得しやすいはずです。
「とりあえず全部入金」と銀行に持ち込み、数えてもらった後で気が変わってやめるケースです。三井住友・三菱UFJ・ゆうちょは、数えた後に取りやめても手数料がかかると案内しています。
白銅貨や銀貨を含めた記念硬貨全体の考え方は、記念硬貨の価値はいくら?で3つに分けて説明しています。
カラー・プルーフ・ケースで評価が変わる
『銀の量が同じなら、どの千円銀貨も同じ値段のはず』と思うかもしれません。ところが店の公表例を見ると、同じ純銀31.1gでも金額にはかなりの幅があるんです。
色の付いた千円銀貨
造幣局によると、日本初のカラーコインは平成15年銘の第5回アジア冬季競技大会記念の千円銀貨です。色はパッド印刷で付けていて、奄美群島復帰50周年記念からは網点の数や大きさで色や濃淡を表しています。
大黒屋の価格表(2026年11月2日更新)には「カラー千円銀貨」という品名がいくつもあります。色付きの千円銀貨の扱いはカラー記念硬貨の価値で詳しく見ています。
プルーフかどうか
買取店の品名には「千円銀貨幣プルーフ貨幣セット」とよく書かれています。ただ、財務省の一覧には1枚ごとにプルーフかどうかを書いた欄がありません。
公式にプルーフ仕様と確かめられたのは、大阪・関西万博の第三次の千円銀貨などに限られます。手元の物は、品名が書かれたケースや説明書ごと査定に出すのが無難です。
ケースの有無
大黒屋の価格表には「専用ケース無しの銀貨単体の場合は表示金額の半分」という注記があります。ケースは銀貨の評価の一部と考えておくと、扱いを間違えにくいですね。
- 年銘と記念のテーマ(名称)をメモする
- 造幣局のケース・外箱・説明書がそろっているか見る
- 銀貨をケースから出さず、磨かずにそのまま持つ
- 色付きの銀貨は、色の部分をこすらない
- 枚数が多い時は、種類ごとに枚数を数えておく
造幣局は、銀の記念貨は長く置けば黒く変色するのは避けられないと説明しています。どの手入れ方法も表面を傷める可能性があるので、きれいにしようとしないのが一番です。
1000円銀貨の価値を確かめる手順
ここまでの数字を、実際の動き方にまとめておきますね。千円銀貨は、額面より銀の目安の方が大きいのが普通なので、まず査定から入るのが基本です。
- 年銘と大きさで、昭和39年の物か平成14年以降の物かを分ける
- 銀の重さ(18.5gか31.1g)にその日の銀の買取価格を掛けて目安を出す
- ケース・説明書を付けたまま、複数の店で査定額を聞く
- 提示額を、額面の1,000円と銀の目安の両方と比べる
- 納得できる提示があれば売り、なければ持っておく
店では、「千円銀貨が5枚あります。種類ごとに、ケース付きの金額を教えてください」のように聞くと比べやすくなります。
例えば平成14年以降の千円銀貨が10枚なら、銀の目安は約82,138円です。額面に替えると10,000円なので、差はかなり大きいですよね。
おたからやは、LINE査定が無料で、出張料・査定料・買取手数料も無料と案内しています。提示額に納得できなければキャンセルでき、仕分け前のままでも持ち込めます。
PR|記念硬貨・記念貨幣の買取
記念硬貨の査定額を確かめる
銀貨やプルーフ貨幣セットが混ざっていれば、額面より高い評価がつくことがあります。仕分けをしないまま持ち込めて、店頭のほか出張査定やLINE査定も選べるので、金額を聞いてから売るか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。

店ごとの公表額の違いは、千円銀貨の買取価格で比べています。銀貨全体の計算の仕方は銀貨の記念硬貨の価値を計算するも参考にしてみてください。
よくある相談:千円銀貨は本当に千円以上の価値がある?
Yahoo!知恵袋に寄せられている千円銀貨の相談から、3つを要約して答えます。
東京オリンピックの1000円玉は、ただの1000円?
昭和39年の東京オリンピック記念千円銀貨は、銀925で量目20gです。銀の重さは18.5gで、2026年11月2日の田中貴金属の銀の買取価格で見ると約4,886円になります。
ただの1000円ではありませんが、店の評価は別です。金貨買取本舗は2026年11月4日の一般用買取価格で1,050円と公表しています。詳しくは東京オリンピック1000円銀貨の価値で見ています。
金や銀の買取店なら、銀の価値で買ってくれる?
『銀なんだから、地金の店に持っていけば銀として買ってくれるのでは』と考えますよね。
ところが田中貴金属の買取サービスは「円表記のある法定通貨」を買取できないものに挙げています。記念硬貨を名指しした記述はありませんが、千円銀貨は円表記のある法定通貨です。地金の店ではなく、記念硬貨を扱う買取店で査定してもらうのが現実的です。
千円銀貨を今から買うなら、いくらくらい?
造幣局が新しく出す千円銀貨は、販売の都度、造幣局のホームページで案内されます。令和8年銘の国立公園制度100周年記念(吉野熊野国立公園)は、販売価格16,400円(消費税・送料込)でした。
過去に出た千円銀貨の売り買いの値段は、造幣局は把握していないと説明しています。購入の流れは記念硬貨の購入方法にまとめています。
よくある質問
1000円銀貨の重さはどのくらいですか?
造幣局の公式値では、平成14年以降の千円銀貨は31.1g、昭和39年の東京オリンピック記念は20gです。昭和39年の物は銀925なので、銀の重さは18.5gになります。
造幣局の1000円銀貨は、銀行で千円に替えられますか?
法定通貨なので、金融機関の窓口で額面の1,000円に替えられます。ただ、2025年から大手銀行は記念貨幣の入金に手数料をかけていて、替えた記念硬貨は造幣局で鋳つぶされます。
1000円の記念硬貨の価値は、いつ見ても同じですか?
銀の目安は銀の公表価格で毎日変わり、店の提示額も日付で変わります。調べる時は、公表日と出所を一緒に確かめてください。
1000円銀貨の銀含有量は、種類ごとに調べないといけませんか?
ほとんどは純銀31.1gなので、例外の2つだけ覚えておけば十分です。昭和39年の東京オリンピック記念は銀18.5g、平成24年のIMF・世界銀行年次総会記念は銀約28.77gです。
ケースが無い千円銀貨でも売れますか?
売れますが、大黒屋は専用ケース無しの銀貨単体を表示金額の半分としています。ケースや説明書が残っていれば、一緒に持ち込みましょう。
まとめ
- 千円銀貨は昭和39年の銀925・20gと、平成14年以降の純銀31.1gの2つに分かれる
- 銀の目安は純銀31.1gで約8,214円、昭和39年の物で約4,886円(2026年11月2日の田中貴金属の買取価格)
- 販売価格・額面・銀の目安・店の提示額は、それぞれ別の数字
- 明治150年記念など最近の千円銀貨は、店ごとに公表の仕方がまちまち
- ケースや説明書は外さず、額面に替える前に査定で金額を確かめる







コメント